レポや日銀オペが下限金利、資金余剰感強まる-TB落札利回り低下

短期金融市場では、足元のレポ(現 金担保付債券貸借)金利や日本銀行の資金供給オペの落札金利が下限

0.10%に低下した。15日に国から年金が払い込まれ、銀行の資金余 剰感が急速に強まった。日銀は16兆円台まで膨らんだ当座預金残高 を徐々に縮小するとみられている。

本店共通担保オペ(17日-3月5日)や国債買い現先オペ(18 日-25日)の最低落札金利は前日比1ベーシスポイント(bp)低い

0.10%と、いずれも今月4日以来の下限を付けた。共通担保オペは応 札倍率が5倍超と需要は根強いが、調達圧力は徐々に和らいでいる。

足元のレポは、17日や18日受け渡しの翌日物が0.105%から

0.10%まで低下した。15日午前まで0.125%付近で高止まりしてい たが、年金が入金された同日午後に0.11%まで低下していた。この 日は無担保コール翌日物も誘導目標0.1%を下回る0.08%で取引さ れた。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、15日の年金払いの影響が大き いと指摘。「日銀も基本的には資金量を減らしていく方向だが、減額ペ ースは緩やかで、しばらく余剰感の強い状態が続く」とみている。

年金が払い込まれた銀行の余剰資金が膨らんだ上、日銀はオペに 対する証券会社の借り換え需要に配慮して潤沢な資金供給を続けてお り、この日も当座預金は16.5兆円程度、準備預金(除くゆうちょ銀) は11.5兆円程度と、高水準を維持した。

今月初旬の市場でもレポが下限で推移し、供給オペで応札額が通 知額を下回る札割れも発生したため、日銀は当座預金を13.4兆円、 準備預金を10兆円まで縮小。国債発行日のレポ金利が急上昇する場 面もあった。

国内大手金融機関の資金担当者は、日銀の金融調節が当座預金を 15兆円以上にしているうちはレポの運用も多く、下限金利が続くとみ る。ただ、今週は19日の国債発行日が大幅な資金不足になる見通し で、当座預金も減少すると予想されている。

TB1年入札、4年ぶり低利回り

財務省が実施した国庫短期証券(TB)1年物の入札は、落札利 回りが約4年ぶりの低水準になった。レポ金利の低下を背景にディー ラーが積極的に応札した。

TB88回債の入札結果は、最高利回りが前回比0.0006%低い

0.1285%、平均利回りも0.0006%低下の0.1275%と、量的緩和下 にあった2006年1月以来の低水準。案分比率は97%、応札倍率は

3.40倍。入札後は最高水準の買い気配、平均水準の売り気配のまま、 取引は閑散だった。

東短の寺田氏によると、入札結果はほぼ予想通りだったという。 残存1年の利付国債利回りは0.12%を下回っており、TB1年物を 選好する銀行もあるようだ。もっとも、TB市場全体では「3カ月物 の荷もたれ感が根強かった」という。

新発TB3カ月物は0.12%の買い気配、0.1175%の売り気配で、 17日の入札では落札利回りが5週間ぶりに0.12%台に乗せる可能性 もある。

翌日物は弱含み

無担保コール翌日物は弱含み。短資会社によると、朝方は地銀や 信託が0.09-0.10%で調達。年金払いを受けた地銀の需要が少なく、 大手行の調達も含めて0.08%まで低下した。前日の加重平均金利は

0.104%だった。

2月分の積み期間(2月16日-3月15日)に入り、通常は積み を進める銀行の調達需要が高まる。ただ、15日に年金が払い込まれた ことで地銀の預金や郵便貯金が膨らみ、積み初日から調達が弱かった。

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