企業の起債の延期・中止、07年以来のハイペース-欧州の財政不安で

企業が社債発行を延期ないし中止 するペースが、2年半前に信用収縮が表面化し始めて以後で最も加速 している。欧州の一部の政府に財政を再建する能力がなく、世界的な 景気回復が脅かされるとの懸念が背景にある。

ブルームバーグが集計したデータによると、過去1カ月でカナダ のモントリオールを拠点とする航空機メーカー、ボンバルディアやイ タリアの賭け業者SNAIなど少なくとも16の発行体が合計73億ド ル(約6571億円)相当の起債を延期ないし中止した。これは2007年 7月に金融市場の機能がまひし始めた後の数カ月間で、50件強の起債 が中止されて以来となる数字だ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのグローバル・ ハイイールド指数によると、高リスク社債の国債に対する上乗せ利回 り(スプレッド)は1月11日以降、95ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)拡大し、15日時点で713bp。この間のスプレッドの 拡大幅は昨年3月以来で最大となった。欧州各国の財務相らは、金融 市場でギリシャの財政再建を支援する対策の説明を求める圧力が高ま る中、ブリュッセルで協議を行っている。

ロンドンのエボリューション・セキュリティーズのアナリスト、 ジョナサン・ムーア氏は「ギリシャや経済全般に関する投資家の懸念 は2、3カ月前よりもはるかに強まっている」と指摘し、「投資家はよ り高い利回りを求めているが、企業側はそのような利払いに前向きで はない」と述べた。

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