EU:ギリシャに為替取引の詳細開示命令-財務省調査受け(Update1

ギリシャ財務省の調査で、ギリ シャが債務隠しに利用した疑いがある一連の金融機関との契約が明 らかになったことを受け、欧州連合(EU)当局は同国に対し、通 貨スワップの詳細を開示するよう命じた。

ギリシャ財務省の委託でまとめられた1日付の報告書によれば、 ギリシャは利払いを数年先に繰り延べる目的でこのスワップを利用 した。同報告書は、契約をまとめた証券会社の具体名は特定してい ない。しかし、1999-2004年に公債管理庁の責任者を務めたクリ ストフォロス・サルデリス氏は先週のインタビューで、スワップ契 約を通じて10億ドル(約900億円)を調達するため、02年に米金 融大手ゴールドマン・サックス・グループの助けを借りたことを認 めた。

報告書は「スワップは利払いの恒久的削減につながるものに厳 格に限定すべきだが、これらの契約の一部は利払いを将来に繰り延 べるために行われ、国家に長期的な打撃を与えた」と指摘しており、 議会が現在、報告書の内容を精査している。

2月末までに情報提出求める

EUの行政執行機関、欧州委員会のアマデュ・アルタファイ・ タルディオ報道官が15日にブリュッセルで記者団に語ったところ によれば、EU統計局(ユーロスタット)はギリシャに、証券会社 を相手方としたスワップ契約についての詳細情報を2月末までに提 出するよう命じた。同報道官は、スワップがEU規則に抵触したと は限らないと説明した。

協議が非公開であることを理由に事情に詳しい関係者2人が匿 名で明らかにしたところによると、格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングスもスワップ利 用に関して、ギリシャに照会を行っている。

ババリアン・センター・オブ・ファイナンス(ミュンヘン)の ウォルフガング・ゲルケ社長はインタビューで、「ギリシャは赤字 を隠すために会計上のトリックを活用した。これは非常に大きな問 題だ」と発言。「格付け会社がやろうとしていることは正しいが、 遅きに失するのではないか。欧州連合(EU)はこの問題を寝ぼけ て看過した」と批判した。

ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相はこの日、同国のスワ ップ契約利用について、「その時点では合法」だったと述べた上で、 同契約はもはや違法であり、ギリシャはそれを利用するものではな いと説明した。

ゴールドマンの広報担当ルーカス・バンプラーグ氏に電子メー ルで取材を試みたが、今のところ回答はない。

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