2月15日の欧州マーケットサマリー:株が上昇、独10年債下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。

為替 スポット価格   前営業日 ユーロ/ドル 1.3604 1.3632 ドル/円 89.99 89.96 ユーロ/円 122.42 122.62

株   終値  前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 241.92 +.90    +.4% 英FT100 5,167.47 +25.02    +.5% 独DAX 5,511.10 +10.71    +.2% 仏CAC40 3,609.22 +10.15    +.3%

債券 直近利回り  前営業日比 独国債2年物 0.97% -.01 独国債10年物 3.20% +.01 英国債10年物 4.07% +.02

商品 直近値 前営業日比  変化率 金 現物午後値決め 1,098.25 +16.25 +1.48% 原油 北海ブレント 72.58 -.32 -.44%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。資源株が買われたほか、フランスの工業 用ガスメーカー、エア・リキードの2009年利益がアナリスト予想 を上回ったことが相場への押し上げ要因となった。

英豪系鉱山会社、リオ・ティントを中心に資源株が高い。クレ ディ・スイス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリ ルリンチ・グローバル・リサーチが同銘柄を買い推奨したことが好 感された。エア・リキードは1.3%上げた。英航空会社ブリティッ シュ・エアウェイズ(BA)と、スペインのイベリア航空も高い。 両社のアメリカン航空との提携強化案が米規制当局により承認さ れたことが買い材料となった。

ダウ欧州600指数は前週末比0.4%高の241.92で引けた。 ギリシャやスペイン、ポルトガルが財政赤字削減で苦慮するとの懸 念が緩和したほか、スウォッチ・グループやエクストラータの業績 が予想を上回ったことを背景に、同指数は先週、週間ベースとして は1カ月ぶりのプラスだった。ただ、先月19日に付けた年初来高 値を依然として7.1%下回っている。

野村ホールディングスのチーフグローバルストラテジスト、イ アン・スコット氏は15日付リポートで、「財政懸念をめぐる混乱が 和らぎつつある中、投資家らは基礎的諸条件をめぐる見通しが改善 しつつあることに注目するだろう」とし、「投資家らは信頼できる 高成長の銘柄に注目し、投資する意向だ」と記述した。

15日の西欧市場では、17カ国中11市場で主要株価指数が上 昇。ダウ・ユーロ50種指数は前週末比0.4%高、ダウ・欧州50 種指数は0.6%値上がり。

リオ・ティントが高い

資源銘柄は1.3%高となり、ダウ欧州600指数の19産業グル ープの中で最も大きな伸びとなった。

リオ・ティントは2.2%上昇。クレディ・スイスは同銘柄の投 資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた ほか、メリルリンチは推奨銘柄から成る「ヨーロッパ1リスト」に リオ・ティントを追加した。

ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は2.6%高、イベリア 航空は3.2%上げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ10年債が下落。株式相場が上昇したこ とに加え、財政赤字削減に苦戦するギリシャに対する欧州連合(E U)の支援策の詳細を見極めようとの思惑が背景にある。

独10年債利回りは10日に一時付けた高水準まであと5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)と迫った。EU加盟国の 首脳が先週ギリシャ支援を表明したものの資金に言及しなかった ことから、この日のユーロ圏財務相会合での具体案に期待する圧力 が高まっている。ギリシャ2年債は一時上昇したものの、下げに転 じた。パパコンスタンティヌ財務相が、ギリシャはひどい状況にあ ると発言したことに反応した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピータ ー・チャットウェル氏は、「ギリシャの状況はまだまだ流動的なた め、この問題に関して市場はやや悲観的にとどまるだろう」と述べ た。また、株高が「この日の国債相場にやや重しな可能性がある」 とも語った。

ロンドン時間午後4時1分現在、独10年債利回りは前週末比 1bp上昇の3.2%。10日には一時3.25%まで上昇、3日の

3.22%以来で最高を付けた。同国債(表面利率3.25%、2020年 1月償還)の価格は0.12ポイント下げ100.36。2年債とのスプ レッド(利回り格差)は2bp拡大し223bpと、昨年6月以来の 最大となった。

ギリシャ2年債利回りは前週末比3bp上げ5.18%。一時は 4bp低下し5.11%となる場面もあった。ギリシャ10年債利回 りは7bp上昇し6.22%。

◎英国債市場

英国債市場では、10年債利回りが5週間ぶり高水準に接近し た。2月の英住宅の希望売却価格が3.2%上昇したほか、株式相場 の上昇を背景に、国債需要が後退した。

10年債利回りは3営業日連続で上昇。アナリスト予想による と、16日に発表される1月の英消費者物価は1年前から3.5%上 昇したと見込まれている。英公債管理局(DMO)は今週、インフ レ連動債(表面利率0.75%、2047年償還)の入札を実施する。 発行額と入札日は未公表となっている。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナ リスト、エリザベス・アフセス氏は「力強かった住宅価格統計とイ ンフレ上昇見通しが当面は注目されるだろう」と述べ、「赤字を背 景とした多数の入札があり、利回りを若干押し上げる可能性がある」 と語った。

ロンドン時間午後4時50分現在、10年債利回りは前週末比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.06%。12 日には4.09%まで上昇し、先月11日以来の高水準を付けた。同 国債(表面利率4.5%、2019年3月償還)価格は0.14ポイント 下げ103.32となった。

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ロンドン 藤森英明 Hideharu Fujimori +44-20-7673-2178 hfujimori@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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