楽天株が11カ月ぶり下落率、今期利益成長に不透明感-前期は最高益

ネット通販サイト首位、楽天の株 価が前週末比5.7%安の6万6500円まで下げ、昨年3月12日(8.5%) 以来11カ月ぶりの下落率を記録した。前期(2009年12月期)の連結 営業利益は過去最高を更新したが、今期(10年12月期)の利益成長に 対する不透明感から売りが膨らんでいる。

会社側が12日に発表した09年12月期の連結営業利益は前の期に 比べて20%増の566億4900万円だった。利用者増加や品ぞろえの拡充、 コスト管理徹底から、主力のEC事業の営業利益が39%増の362億 2200万円と大きく伸びたほか、トラベル事業も18%増の88億100万円 と順調だった。

シティグループ証券の山科拓アナリストは12日付リポートで、 「10-12月期は好調だがサプライズはなく、株価を大幅に押し上げる 材料になるとは考えにくい」と指摘。10年12月期は「現状では赤字の ビットワレットの連結による利益圧迫の可能性など、上期の利益成長は 限定的となる可能性が高い」と予想し、株価のアップサイドには国内で の金融などの事業での利益改善や海外市場の立ち上がりといったカタリ ストが必要になると見ている。

会社側は10年12月期について、EC事業やトラベル事業などは高 い成長が見込まれるとする一方、金融関連事業については規制の影響な どで不透明な事業環境が残るとしている。業績予想は未公表。

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