英銀バークレイズ:09年利益は欧州トップか-増資懸念で株価は割安

英銀バークレイズの2009年利益は 欧州の銀行の中で最大だったと見込まれる。一方、資本不足で増資が 必要になるとの懸念から株価は下落し、株価純資産倍率(PBR)が 1倍を割り込む割安水準となっている。

ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想の中央値によ れば、バークレイズの09年純利益は89億6000万ポンド(約1兆2600 億円)と、前年の43億8000万ポンドから倍増が見込まれる。同行は ロンドン時間16日午前7時(日本時間午後4時)に決算を発表する予 定。

同行株は12日までの3カ月で19%下落。同期間にはバーゼル銀 行監督委員会が銀行の自己資本規制厳格化の計画を発表し、オバマ米 大統領が金融機関のリスクテーク抑制の方針を示すなど、業界に逆風 が吹いた。クレディ・スイス・グループのアナリスト、ジョナサン・ ピアース氏は先月の顧客向けリポートで、バークレイズは12年末まで に170億ポンドの資本増強が必要となり、このため配当抑制や資産運 用会社ブラックロックの保有株(79億ドル相当)半分の売却を迫られ る可能性があるとの見方を示した。

SVMアセット・マネジメントでバークレイズ株を含め6億5000 万ポンドの株式運用に携わるコリン・マクリーン氏は「バークレイズ は他行に比べ国際的な規制強化による影響が大きい」とみる。

バークレイズのジョン・バーリー最高経営責任者(CEO)は先 月の社内文書で、ピアース氏のリポートが同行に対する株式市場の信 頼に打撃を与えたと指摘。増資が必要ならば措置を取ると従業員に伝 えた。

バークレイズ株はクレディ・スイスのリポートの発表以降18%下 落した。PBRは0.60倍となっている。欧州最大の銀行、英HSBC ホールディングスは1.5倍。

バークレイズの09年7-12月(下期)純利益は67億2000万ポ ンドと、前年同期の26億6000万ポンドから増えたと見込まれている。

欧州2位の銀行、スペインのサンタンデール銀行の09年利益は 123億ドル(約1兆1100億円)だった。HSBCは3月1日に決算を 発表する予定で、利益79億ドルが予想されている。ドイツの銀行最大 手のドイツ銀行の09年純利益は69億ドル相当だった。

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