海運レート:12月までに32%上昇か-石炭需要増で豪州など港湾混雑

世界貿易が3年ぶりの高い伸びを 示し、オーストラリアやブラジルの港湾は船舶で混雑している。用船レ ートは12月までに32%高騰すると予想されている。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト11人を対象に実施した調 査の中央値によると、ケープ型船舶の用船レートは10-12月(第4四 半期)に1日当たり平均3万9000ドルと、現行の2万9649ドルから 上昇すると見込まれている。アナリスト予想では、商品輸送で最大の割 合を占める海運の運賃上昇は、商船三井や日本郵船、中国遠洋運輸集団 (コスコ・ホールディングス)などの収益率向上につながる見通しだ。

昨年は世界の貿易量が14%減少し、海上運賃はピークだった6月 時点から最大76%下落した。現在は石炭需要が拡大しており、豪ニュ ーカッスル港では荷積みを待つ滞船数が55隻と、前年同期の17隻か ら増加。ブラジルのツバラオ港や中国の青島港など鉄鉱石貿易港でも滞 船数が増加しており、世界景気の回復と原材料需要の拡大を反映してい る。

海運デリバティブ(金融派生商品)取引を手掛けるカスタリア・フ ァンド・マネジメント(UK)のマネジングディレクター、フィリッ プ・バン・デン・アビール氏(ロンドン在勤)は「混雑が実際に起これ ば、約12%が港湾で滞船することになる」と指摘。用船レートは「船 舶数に関係なく改善するだろう」との見方を示した。

世界景気回復の兆しを背景に海上運賃は昨年、4倍に上昇したが、 船舶供給が記録的な増加を示し需要回復を上回るとの見方から今年に入 って20%下落している。

イマレックス(オスロ)によると、海上運賃先物契約(FFA)の 取引では、10-12月の海運レートの平均が2万9825ドルになるとの 見方が反映されている。これは現行のレートを0.6%上回り、ブルーム バーグ調査の予想中央値を24%下回る。

シンプソン・スペンス・アンド・ヤングによると、ブラジルや中 国、豪州東部と西部の港湾に停泊中のケープ型船舶は142隻。これま での最高は2009年6月時点の154隻だった。

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