ゴールドマンのオニール氏:人民元に「何かが起ころうとしている」

米ゴールドマン・サックス・グル ープのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏は、中国が景気の加速 を抑制するため、人民元を最大5%切り上げる態勢を整えている可能 性があると述べた。

オニール氏は中国が12日に預金準備率の再引き上げを発表した 後にロンドンから電話取材に答え、「中国は為替レートの変更に近づい ているとわたしは強く考えている」と述べ、「何かが起ころうとしてい る。いつでも起こる可能性はある」と語った。

中国当局は、同国経済が2009年10-12月(第4四半期)に07 年以来の高成長を遂げたのを受け、信用の伸びの抑制を目指している。 不動産価格が過去1年9カ月で最大の伸びを見せる中、1月の銀行融 資総額は中国が今年の目標としている7兆5000億元の19%に達した。

中国政府は人民元の対ドル相場が3年間で21%上昇したのを受 けて、08年7月以降は上昇を容認せず、相場をコントロールしてきた。 外国政府からはこうした状況について、元を過小評価させて中国の輸 出業者を有利にし、資産バブルを膨張させているとの批判が集まって いる。

オニール氏は中国が1回限りの最大5%の元切り上げを容認する 可能性があり、その後、変動幅を拡大させるか、より大きな通貨バス ケットに対して取引させるとの予想。こうした措置で国際的な圧力を かわすとの見方を示した。

同氏は「中国は景気減速とインフレ対策で何らかの行動が必要だ」 と指摘。中国経済は現在12-14%のペースで成長しており、10年全体 では11.4%の伸びが予想されるとし、「景気が加速するほど、より早 期の対策がベターだ」と分析した。

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