米国債(12日):上昇、中国の準備率上げや欧州停滞で

米国債相場は上昇。10年債は 4日ぶりに上げた。中国が過熱する景気を冷ますため預金準備率を 引き上げたほか、ユーロ圏で域内総生産の伸び悩みが示されると、 米国債が逃避先として買われた。

2年債利回りは1週間ぶりの大幅な下げ。中国人民銀行(中央 銀行)は、預金準備率を50ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)引き上げる。25日から適用する。

投資家の間では欧州連合(EU)によるギリシャの財政赤字縮 小支援は十分ではないとの見方が広がった。またアラブ首長国連邦 (UAE)ドバイ首長国の債券に対する保証コストが上昇、ドバイ の国有投資会社ドバイ・ワールドが債務返済延期を要請した昨年 11月以来の高水準となった。

ICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)のブロー カー、ポール・ホーマン氏は「世界的にソブリン債をめぐる不安が 広がっており、リスク回避姿勢が目立つ。しばらく小幅レンジで推 移しているが、市場は何か次の展開が明らかになるまで国債に買い を入れるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時24分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.69%。同債価格(表 面利率3.625%、償還期限2020年2月)は9/32上昇して99 15/32。利回りは先週末から12bp上昇した。

2年債利回りは0.83%。一時は6bp下げて0.81%まで下 げる場面もあった。週間ベースでは6bp上昇した。

消費者マインド指数

2月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は73.7と、前月の74.4から低下した。2007 年に終わりを迎え た景気拡大局面では同指数の平均値は88.9だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想では 75への上昇だった。

米商務省が発表した1月の小売売上高(速報値)は季節調整済 みで前月比0.5%増と、前月の0.1%減(速報値0.3%減)からプ ラスに転じた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値では0.3%増だった。変動の大きい自動車を除くベー スでは0.6%増加した。

ニューエッジUSAのデリバティブ部門マネジングディレク ター、アーサー・バース氏は「この時期において小売売上高は主要 な材料ではない。地政学的な要因がより相場を左右している」と述 べた。

EUのGDP

2009年10-12月(第4四半期)のユーロ圏実質GDP(域 内総生産)速報値は前期比0.1%増加にとどまり、域内の景気回復 がほとんど滞っていることが示された。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した。ブル ームバーグがまとめたエコノミスト34人の調査中央値では、前期 比0.3%増と予想されていた。7-9月(第3四半期)は0.4%増 加だった。

欧州連合(EU)首脳会合は前日、ギリシャに財政赤字の抑制 を命じることで合意し、今回の危機の沈静化に向けて「断固とした」 行動を取る用意があると表明した。

投資家は今月15-16日に開かれるユーロ圏財務相会合に注目 している。

バークレイズ・キャピタルの米国債券ストラレジー責任者、ア ジェイ・ラジャディアクシャ氏は、「ギリシャ問題は重要だ。その 理由はギリシャ経済が大きいという点だけでなく、ギリシャ問題の 展開はEUがこの先ポルトガルやスペイン、その他のEU加盟国に どのように対応するかに影響するからだ」と述べた。

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