米国株(12日):反落、中国の預金準備率引き上げを嫌気(Update1)

米株式相場は反落。中国が預金 準備率の引き上げを決めたことから、同国経済の成長が鈍化すると の懸念が強まった。週間ベースではわずかながら約1カ月ぶりに上 昇した。

アルミ生産最大手アルコアと複合企業ゼネラル・エレクトリッ ク(GE)がいずれも下落。化学大手3Mも安い。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)のアナリストが同社株を「売り」に指定したこ とが嫌気された。ただ、ドルがこの日の高値水準から値下がりし、 商品が下げ渋ったことから、株価の下値は限定的となった。

一方、テクノロジー株は高い。携帯電話メーカー米最大のモト ローラが2社への事業分割を発表したことがきっかけ。モルガン・ キーガンが通信機器メーカー、JDSユニフェーズの買いを推奨し たことも好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1075.51。週間の 上昇率は約0.9%。ダウ工業株30種平均は45.05ドル(0.4%) 下落の10099.14ドル。ニューヨーク証券取引所の騰落比率は7 対5。

フェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の株式市 場チーフストラテジスト、フィリップ・オーランド氏は「紋切り型 の反応だった」と指摘。「中国の引き締め策が行き過ぎて経済成長 の著しい縮小につながるとの懸念はあるが、それは妥当ではない。 中国は同国市場からインフレの泡を一部取り除いているのであり、 それはポジティブなことだ。ファンダメンタルズは改善しているの に、市場心理が悲観的なだけだ」と述べた。

ギリシャ、中国

人民銀が12日にウェブサイトに掲載した資料によると、預金 準備率は50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げ られる。25日から適用する。現行の預金準備率は大手銀行が16%、 中小銀行は14%となっている。人民銀は1月12日に、08年6月 以来となる預金準備率の引き上げを発表していた。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー 氏は顧客向けリポートで、「ギリシャという1つの火事が収まった とたんに、そもそも1月中旬に市場を神経質にさせた中国が今再び 燃え上がっている」と指摘。「今朝方の中国の決定に対する市場、 特に商品相場の反応は理解できるが、中国には大規模な不動産バブ ルという形で表れた異常な融資の伸びを抑える以外に選択肢はな いのだ」と述べた。

商品は下落

アルコアは2.2%安。GEは1.4%値下がり。産金大手バリッ ク・ゴールドは1%下げた。金先物4月限は0.4%下落。ドルが上 昇したことから、金に売りが出た。

3Mは1.4%安。BOAメリルリンチが同社の投資判断を「ニ ュートラル(中立)」から「アンダーパフォーム」に引き下げたこ とがきっかけ。

株式相場は、1月の米小売売上高が過去4カ月で3回目の増加 を示した後も下げ幅を拡大した。米商務省が発表した1月の小売売 上高(速報値)は季節調整済みで前月比0.5%増と、市場予想を上 回った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の 中央値では0.3%増が見込まれていた。前月は0.1%減(速報値

0.3%減)に修正された。

テクノロジー株は高い

S&P500種のテクノロジー株指数は0.1%高。一時は1.3% 値下がりしたものの、上げに転じ、セクター別10業種中の上昇率 トップ。

モトローラは7.5%高と、S&P500種構成銘柄の値上がり率 トップ。同社は来年に事業を2社に分割すると明らかにした。

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