欧州債(12日):ギリシャ債4日ぶり下落-EUの危機対応を懸念

欧州債市場ではギリシャ国債が 4日ぶりに下落。ドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ利回り) が拡大した。欧州連合(EU)がギリシャへの金融支援を回避する との懸念が高まったことが背景にある。

ギリシャ2年債は一時上昇したものの、下げに転じた。ギリシ ャ政府が2009年の最初の3四半期のGDP(国内総生産)統計を 下方修正し、同国のリセッション(景気後退)が当初よりも深刻な ことが示されたことがきっかけ。ドイツのメルケル首相を含むユー ロ圏首脳らは11日、財政赤字削減に取り組んでいるギリシャへの 支援として「断固とした協調行動を取る」と表明した一方、融資や 資金などを提供するには至らなかった。

ノムラ・インターナショナル(ロンドン)の欧州金利戦略責任 者、チャールズ・ディーベル氏は、「ギリシャ支援を表明したこと で、EUは人々が売りをやめることを期待していた。だが、市場は こうした状況ではないと伝えているようだ」と述べ、「圧力が強ま っただけだ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時15分現在、ギリシャ10年債利回りは 前日比16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

6.11%。週間ベースの下げ幅は50bpに縮小した。2年債利回り は5.14%と、前日からほぼ変わらず。ギリシャ10年債の独10年 債に対するプレミアムは293bpと、前日の273bpから拡大した。

一方、ドイツ国債は5日ぶりに上昇。ドイツ連邦統計庁の12 日発表で、09年10-12月期の同国GDP(国内総生産)は、事 前予想に反し、前期比横ばいとなったことが材料。エコノミストの 予想平均では、0.2%増と見込まれていた。

独10年債利回りは前日比4bp低下の3.19%。週間ベース ででは依然として7bpの上昇となった。同国債(表面利率3.25%、 2020年1月償還)価格は前日比0.36ポイント上げ100.50。2 年債利回りは1.01%と、前日を3bp下回った。

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