欧州企業の社債保証コスト、上昇-ギリシャ問題と中国金融引き締めで

12日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場で、欧州企業の社債保証コストが上昇した。 中国が市中銀行の預金準備率を引き上げたことや、欧州連合(EU) がギリシャ支援で「危ない綱渡り」をしているとの見方を背景に、リ スク意識が高まった。

JPモルガン・チェースによると、主に高リスク・高利回りの50 銘柄のCDSスプレッドで構成するマークイットiTraxxクロス オーバー指数は、前日比19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の495bpと、2カ月ぶり高水準に接近した。CMAデータビジ ョンによると、ギリシャ国債のCDSスプレッドは5.5bp上げ359 bpとなった。

ドイツ銀行のジム・リード氏は、ギリシャの財政赤字削減の取り 組みを欧州諸国の首脳が11日に「資金ではなく言葉」で支援したの は「危ない綱渡りだ」とし、欧州連合(EU)の対応は明瞭性を欠き 市場の信頼に悪影響を与えかねないと指摘した。また、「中国がさらに 悪材料を追加した」と付け加えた。投資家は中国当局による同国経済 の過熱防止策が世界の成長を減速させることを懸念している。

JPモルガンによれば、投資適格級の欧州企業125社で構成する マークイットiTraxx欧州指数のスプレッドは3.25bp上昇の

90.5bp。欧州の銀行・保険25社の優先債で構成するマークイット iTraxx金融指数は7bp上げ104bp。劣後債の指数は10bp 上昇の176bp。

これらの指数は、デフォルト(債務不履行)に対して債券を保証 するコストの指標で、上昇は信用の質が劣化したとの認識を示唆する。 CDSスプレッド1bpは5年間の債務1000万ユーロに対する年間 保証料1000ユーロを意味する。

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