サザビーズ:中国人落札者2人を古美術品の代金不払いで提訴-香港で

米競売会社サザビーズは、中国人 2人に対し、昨年10月に香港で落札した古美術品の代金総額210万香 港ドル(約2400万円)の支払いを求めて提訴した。同社のアジア地域 担当のケビン・チン最高経営責任者(CEO)は、「不払いは認めない という意図を伝えるため」としている。

サザビーズが香港高等裁判所に1月30日に提出した訴状の写しに よると、落札者の1人は清朝時代の七宝細工の香炉を落札したが、「度 重なる要請や請求にもかかわらず」代金を支払わなかった。同社がこの 写しをブルームバーグに提供した。同社は絵画5点を落札し代金を支払 っていない他の落札者についても提訴している。

チンCEOは電話インタビューで「当社のオークションで落札し、 代金を支払わないで姿を消す人々を容認するわけにはいかない」と主 張。バイヤーらが裁判所の判決に応じず、「香港の法律の効力が遠く離 れた場所まで及ばないと考えているなら」、判決を中国本土で適用する よう申請する可能性があると述べた。

香港はニューヨーク、ロンドンに次ぐ世界3位の美術品市場で、中 国本土の古美術品取引ルートの1つとなっている。

中国関連の美術品オークションでは、英クリスティーズ・インター ナショナルがパリで主催した故イブ・サンローラン氏の所蔵品オークシ ョンで昨年2月25日、清朝時代のブロンズ像2点を4000万米ドル(約 35億9000万円)で落札した中国南部のディーラー、蔡銘超氏が支払い を拒否し、話題となった。同氏はこれらの美術品が略奪されたとの見方 があることを、支払い拒否の理由として挙げた。

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