世界株安と円高で1月株式投信資産は48兆4082億円に減少

投資信託協会が12日に発表した1 月の投信概況によると、月末の株式投信の純資産総額は前月末比1兆 8353億円減の48兆4082億円と、2カ月ぶりに減少した。世界の株式 市場が下落したうえ、為替市場で円がユーロやドルなど主要通貨に対 して上昇し、外貨建て資産の評価額が目減りした。

年明け以降、米オバマ大統領が提案した新金融規制強化策によっ て投資マネーのリスク志向が低下するとの見方が広がり、世界の株式 市場から資金が流出、MSCIワールドインデックスは1月に4.2% 下落した。高金利通貨への投資も抑制されるとみられ、円は対ユーロ で6.1%上昇、対ドルでも3%値上がりした。

東京証券取引所内で記者会見した投信協会の乾文男副会長は、「純 資産の57%を占める外貨建て資産が、国内外の株式相場の下落と円高 で1兆4632億円減少したことが大きく響いた」と説明。ただ、設定額 から解約・償還額を引いた資金純流入額は2910億円と、昨年5月から 9カ月連続でプラスとなったため、「資金動向に変化はない」と話した。

追加型株式投信の商品分類別に資金動向を見ると、バランス型に 差引2451億円の資金が流入した。これは、2008年8月以来の高水準。 乾副会長によると、JPモルガン・アセット・マネジメントが1月26 日に新規設定した「JPM世界鉄道関連株投信」や、ブラジル債券フ ァンド、外国債券ファンドへの流入が目立ったという。「世界鉄道関連 株投信」は当初設定額が1139億円と、07年7月以来の大型設定とな った。

昨年から人気が高まっている通貨選択型が属するファンドオブフ ァンズも2460億円の純流入となり、引き続き販売が好調だった。一方、 国内株式型や国際株式型、インデックス型は純流出だった。また、す べてのカテゴリーで運用減となった。

公社債投信は純資産総額が前月末比2783億円増の9兆338億円と 増加し、昨年8月以来の9兆円台を回復した。MRFに2321億円の資 金が純流入したことが寄与した。株式投信、公社債投信、MMFを合 わせた公募投信の純資産総額は前月末比1兆5796億円減の59兆8755 億円と、2カ月ぶりに減少に転じた。

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