新興国株式投信の資金流出、1年7カ月ぶり高水準-ギリシャ不安で

新興国の株式投信は、10日まで の1週間の資金流出額が過去1年7カ月で最大となった。ギリシャ の債務危機の深刻化や、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気刺 激策の解除に向けて地ならしを進めていることが背景にある。

調査会社EPFRグローバルが12日に電子メールで配布した資 料によると、新興国株式投信からの資金流出は29億ドル(約2600 億円)と、2008年7月9日終了週以来の高水準。EPFRは「投 資家はギリシャのソブリン債の問題が世界的に利回りを押し上げ、 さらに信用コストを高めかねないと懸念した」とし、「FRB当局 者らが『出口戦略』についてさらに言及したこともセンチメントを 押し下げた」と分析した。

EU首脳会議は11日、ギリシャに財政赤字の抑制を命じる一方、 ユーロ導入以来11年で最悪の危機の沈静化に向けて「断固たる」 行動を約束した。MSCI新興市場指数は年初来で6.5%安と、先 進国株の指標のMSCI世界指数の4.9%安を超える下げを演じて いる。バーナンキFRB議長は10日に発表された議会証言原稿の 中で、貸し出し正常化の一環として「遠くない将来」に公定歩合を 引き上げる可能性があると指摘した。

EPFRによると、高利回り債投信からの資金流出は、10億ド ル強と、08年7-9月(第3四半期)の初め以降で最悪。日本株 投信の資金流入は7週連続で純増となった。

--Chua Kong Ho. Editors: Allen Wan, Richard Frost

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