島津製株が連騰、足元低迷も来期からの国内回復を期待-野村証強気

総合精密機器メーカーの島津製作 所株が一時前営業日比6.1%高の629円と連騰、約1カ月ぶりの高値 水準に戻した。国内計測機器事業の低迷などで足元の業績は悪化して いるが、来期以降は国内企業の研究開発投資の緩やかな回復とコスト 削減の進ちょくで業績回復を見込む声が一部アナリストから出て、買 いが優勢となった。

島津製が10日の取引終了後に公表した第3四半期(2009年10- 12月期)連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期 比61%減の10億円となった。主力の計測機器事業が落ち込んだ上、 円高で海外収益が目減りしたことなどが響いた。

野村証券の甲谷宗也アナリストは10日付の投資家向けリポート で、「国内企業の研究開発費の増加は想定より回復が弱く、今期会社予 想は未達成になる可能性が高い」と指摘。ただ、コストダウンが想定 より約20億円多く進ちょくし、「11年3月期は緩やかな計測機器の回 復と産業機器の大幅回復で、営業増益率は非常に高いと予想される」 との見方も示した。同社株の目標株価を、750円から770 円に上げた。

甲谷氏は今回、島津製の今期営業利益を80億円(野村従来予想 95 億円、会社計画90億円)と試算する半面、来期については140億 円(野村従来予想130億円)、再来期は170億円(同160億円)とそれ ぞれ増額修正した。同氏は、国内計測機器市場が10%以上減少したこ とは過去にはなかったとし、「国内企業の過剰な投資抑制が背景」と分 析。来期以降は、緩やかに回復すると予測している。

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