製薬各社、顧客へのアピールで他業種と協力-独バイエルは任天堂と

製薬各社が医療政策の変更や技術 革新に伴い従来のマーケティング手法の枠を超えるよう迫られる中、 任天堂や米アップルはこうした医薬品メーカーが新たな方法を探る手 助けをしていると、米会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E& Y)が11日のリポートで指摘した。

ドイツの製薬最大手バイエルは、血糖値を測定するグルコースメ ーター「Didget」を任天堂の家庭用ゲーム機に接続することで、 糖尿病の子どもの定期的な血糖値測定を促している。一方、ヘルスケ ア製品大手、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は携帯電 話端末「iPhone(アイフォーン)」用に、患者によるグルコース メーターのデータの転送・シェアを可能にするソフトでアップルと協 力している。

リポートによれば、こうした提携は、製薬会社がマーケティング 戦略を見直す上で、ハイテクや食品、保険、小売り各社との協力を求 めていることを示す好例。医薬品業界では一部の有力商品が特許切れ を迎え、低価格の後発医薬品(ジェネリック)に門戸が開かれること から、世界の医薬品販売の伸びが2013年末まで4-7%にとどまる可 能性が高いと、市場調査会社IMSヘルスは指摘している。

E&Yの世界医薬品セクター担当リーダーを務めるキャロリン・ バックルース氏は電話インタビューで、「極めて具体的なイマジネーシ ョンがチャンスにつながる」と語り、「発見や研究開発(R&D)に力 を入れるだけでは不十分だ。こうした製品をいかに患者に使ってもら うかについてのイノベーションも必要だ」と説明した。

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