大平洋金株が急伸、ニッケル価格改善傾向で通期利益増額

大平洋金属株が一時、前営業日比 9%高と、約2カ月ぶりの上昇率を記録した。同社は10日、ニッケル 価格の改善と中国向け販売の回復などを理由に、今期(2010年3月期) の業績予想を上方修正。期末配当を増やすことを決めたことで、株主 価値向上への取り組みも評価された。

同社株は一時627円まで買い進まれた。上昇率は09年12月17 日に記録した10%以来の高水準。

同社は10日取引時間終了後、今期業績予想を上方修正すると発表。 連結純利益予想を当初計画の60億円から75億円に増額した。前期実 績は105億円だったため、減益幅は縮小する。さらに、期末配当を1 株当たり8円と、従来計画の5円(前期実績6円)から増やす。

同社総務部の内藤正彦部長代理は、「第3四半期(09年10-12月 期)に国内の需要が持ち直した上、海外では中国向けで1月に販売が 改善してきており、第4四半期(1-3月期)は販売量の増加が見込 める」と話した。

さらに、フェロニッケル製品の価格形成の指標となるロンドン金 属取引所(LME)のニッケル価格が第3四半期に予想を上回り、第 4四半期も堅調が見込まれる。内藤氏は、「販売単価を上げることがで きる」とし、業績押し上げ要因になるとの認識を示している。

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