電通株急騰、広告市場底打ち感で業績上乗せ-格上げ相次ぐ

広告会社国内最大手の電通株が急 騰。食品や外食業界向けの売上高が回復、第3四半期(2009年10-12 月期)の業績が会社計画を上回ったことから、今期(10年3月期)の 収益予想を上方修正した。証券会社の投資判断引き上げも相次ぎ、業 績好転と株価の先高期待の高まりから一時、前営業日比9.3%高の 2182円まで買われた。

同社は10日の取引時間終了後に今期業績予想の修正を発表、本業 のもうけを示す連結営業利益を従来計画比34%増の259億円(前期実 績432億円)に増額した。同社広報部の小林光二部長によると、「広告 市場にやや底打ち感が出始めている」という。

単体売上高を見ると、第3四半期は前年同期比7.6%減と、第2 四半期(7-9月期)の同14%減から下落率が縮小。業種別売上高で は、第3四半期は食品、外食・各種サービスがプラスに転じ、情報・ 通信、金融・保険も改善した。

JPモルガン証券は12日付で投資判断を「中立」から「オーバー ウエート」に引き上げた。シティグループ証券は10日付で、「売り」 から「ホールド」に引き上げた。

JPモルガン証の前田栄二アナリストは投資家向けのメモで、「同 業他社との比較においてバリュエーション面で割安感が台頭してきて いる」と指摘。10年度の同証予想による修正PERは電通が19.9倍 に対し、博報堂DYホールディングスが29.8倍、アサツー ディ・ケ イが30.7倍となっている。

また前田氏は、減収基調は続くが、減収率の縮小で底打ちが近い と見られる点や、「広告市場全体と比較し、電通の広告売上の落ち込み は緩やかで、シェア拡大が進んでいる」点を格上げ理由としていた。

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