エスエス薬株がストップ高買い気配に、独親会社が完全子会社化へ

一般用医薬品業界3位のエスエス 製薬株が、ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)水準の前営業日比 19%高の676円で買い気配。親会社の独ベーリンガーインゲルハイム (BI)が同社を完全子会社化する方針を固め、来週から株式公開買 い付け(TOB)を実施する。TOB価格の710円にさや寄せすると みた向きが、新たに同社株を市場で買い付けている。

午前9時40分現在の注文動向は、6万2000株の売りに対し、5513 万株の買いで、しばらく値が付きそうにない。

エスエス薬が10日の取引終了後に東証で開示した資料によると、 BIは最大822億円を投じてTOBを実施する。TOB価格は10日終 値566円より25%高く設定された。買い付け期間は今月15日から4 月13日まで。TOBの結果次第で、エスエス製薬は上場廃止になる。

BIは2001年10月にエスエス薬を連結子会社化、現在の出資比率 は60.2%。エスエス薬は1765年創業の一般用医薬品の老舗で栄養ド リンク剤「エスタック」などを手掛ける。BIとの資本業務提携後に、 医療用去痰剤の成分を転用した総合感冒薬「エスタックイブファイン」 を投入、日本におけるスイッチOTC(医療用成分を利用した一般用 医薬品)の先駆けとなった。

SMBCフレンド調査センターの高沖聡シニアアナリストは、「日 本ではOTC(一般用医薬品)がいまだに低迷しているが、セルフメ ディケーションの流れは強く、OTCを使わざるを得ない状況もやっ てくるはずだ」と解説。BIの研究資産などを活用して、「スイッチO TCなどで強みを発揮して欲しい」と話した。

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