【個別銘柄】旭硝、電通、エスエス薬、黒崎、池田泉州、消費者金融

材料銘柄の終値は以下の通り。

旭硝子(5201):前営業日比6.9%高の946円と大幅続伸。10日に 開示した2010年12月期の連結業績計画は、売上高で前期比13%増の 1兆3000億円、純利益で4.5倍の900億円と前期の2けた減収減益か らの急回復を見込む。みずほ証券やドイツ銀行、メリルリンチ日本証 券では強気の投資判断を維持した。また、同時発表された新中期経営 計画(10-12年度)では、20年に売上高2兆円以上の実現を前提にす ることを明記。設備投資は、新経営計画の3年間合計で4500億円、研 究開発費は同1500億円を想定している。

電通(4324):5.5%高の2107円と大幅続伸。10年3月期の連結 純利益予想を従来の164億円から50%上方修正し、246億円とした。 食品や外食業界向けの売上高などが回復し、第3四半期の業績が計画 を上回ったため。前期は205億円の赤字。JPモルガン証券、シティ グループ証券では投資判断を引き上げた。

エスエス製薬(4537):ストップ高(値幅制限の上限)に当たる 110円(19%)高の676円。製薬大手の独ベーリンガーインゲルハイ ムが、同社を完全子会社にすると10日に発表。現在エスエス薬に6割 出資しているベーリンガーは1株710円でTOB(株式公開買い付け) を実施する。TOB価格を意識した株価形成となった。

キリンホールディングス(2503):1.4%安の1323円。今期(10 年12月期)連結純利益は前期比2.4%減の480億円を計画。有価証券 売却益が減ることなどで、2期連続の減益になる見込み。シティグル ープ証券では、投資判断を「売り」に引き下げた。

日本電工(5563):6.3%高の557円。新日本製鉄 (5401)と提携 を強化する。新日鉄は現在9.5%(議決権比率)を保有する日電工株 を15%まで買い増し、持分法適用会社にする。両社が10日に発表し た。

大日本印刷(7912):3.4%高の1223円。インテリジェントウェイ ブ(4847)の株式を公開買い付け(TOB)すると10日に発表。買付 代金は69億円。インテリWはこのTOBに賛同意見を表明した。TO Bの実施期間は2月12日から4月2日まで。TOB価格は1株2万 6100円。インテリW株はTOB価格にさや寄せする格好で買いを集め、 ストップ高に当たる4000円(27%)高の1万9000円。

コジマ(7513):7%高の628円。10年3月期の連結純利益予想 を従来計画比53%増の54億円に上方修正した。前期は127 億円の赤 字。政府が家電買い替え策として導入したエコポイント対象となる薄 型テレビや冷蔵庫の販売が順調な上、ブルーレイディスクレコーダー や空気清浄機などの好調も見込まれるため。

大平洋金属(5541):7.3%高の617円と大幅続伸。ニッケル価格 が第3四半期に予想を上回り、第4四半期(10年1-3月)も堅調が 見込まれるため、10年3月期の純利益予想を60億円から75億円に増 額した。期末の配当も1株当たり8円と、従来計画の5円(前期実績 6円)から増やす意向。

ブックオフコーポレーション(3313):7.2%安の899円。中古本 販売などを手掛けるブックオフ事業が好調で、09年4-12月の連結純 利益は前年同期比75%増の6億5900万円となった。しかし、通期予 想(12億円)に対する進ちょく率は55%で、計画未達が懸念された。

フタバ産業(7241):9.1%安の641円。自動車マフラー販売の回 復が日米欧で遅れ、09年4-12月の連結営業損益は13億4400万円の 赤字だった。前年同期は60億7900万円の赤字。

サンデン(6444):18%高の272円。10年3月期通期の連結最終 損益は従来予想を30億円上回る40億円の黒字になる見通し、と10 日に発表。前期実績は308億円の赤字。欧州やアジア地域で、自動車 用コンプレッサーの需要が想定より強いという。

黒崎播磨(5352):26%高の220円。主要得意先の鉄鋼業界で減産 が緩和、国内粗鋼生産の回復は同社が手掛ける耐火物需要の回復にも つながっている。コスト削減の取り組み持続も効き、10年3月期の連 結純利益予想を従来の3億円から37億円に大幅に増額修正した。前期 は29億円の赤字。業況の好転を受けた買いが膨らんだ。

アルプス技研(4641):14%高の593円と急反発。10年12月期の 連結営業損益は前期の4億6500万円の赤字から3億円の黒字に急回 復する見通し、と10日に発表。主要顧客の大手製造業で輸出環境が改 善、生産にも回復の兆しが見られ、派遣要請が増加傾向にあるという。

積水ハウス(1928):5.7%高の873円。短期的に戸建住宅需要が 上向いてくると見られるほか、前期決算での評価損失計上で資産の劣 化リスクが和らいだとして、野村証券が10日付で投資判断を「2(中 立)」から「1(買い)」に引き上げた。

ジーエス・ユアサ(6674):9.7%高の598円。10年3月期業績予 想を10日に上方修正したことで、買い優勢となった。修正は海外子会 社の業績好調や国内の需要回復が理由で、営業利益予想は従来比10 億円積み増し、前期比44%減の80億円とした。

太平洋セメント(5233):8%高の108円。主力のセメント事業で 国内販売価格が改善、輸出数量も増加している。09年4-6月期に39 億円の赤字だった連結営業損益が、7-9月期に21億円の黒字転換し、 10-12月には54億円の黒字(前年同期比24%増益)と回復傾向にあ ることが確認され、買いを集めた。

東海カーボン(5301)、日本カーボン(5302):東海カボンが6.9% 高の479円、カーボンは7.2%高の284円とともに大幅高。黒鉛電極 の需要面に力強さが加わったことに加え、同電極の価格下落も考えて いたより小幅にとどまる可能性が高まってきたとして、ドイツ証券が 10日付で、2社の投資判断を「ホールド」から「買い」へ引き上げた。

福山通運(9075):5.7%高の444円。新規顧客の獲得や物流効率 化が進んでいることなどを理由に、10年3月期の連結営業利益予想を 従来の94億円から107億円に引き上げた。前期実績は82億円。

島津製作所(7701):6.1%高の629円。国内計測機器事業の低迷 などで足元の業績は悪化しているが、来期(11年3月期)以降は国内 企業の研究開発投資の緩やかな回復とコスト削減の進ちょくで業績回 復を見込む声が一部アナリストから出た。野村証券は10日付で、島津 製の目標株価を750円から770 円に上げた。

消費者金融株:武富士(8564)が6.7%安の379円、プロミス (8574) が7%安の690円、アイフル(8515)が6.6%安の127円、アコム(8572) が2.7%安の1421円。消費者ローンの規制を強化する改正貸金業法が 予定通り6月から完全施行される公算が大きくなった、と12日付の日 本経済新聞朝刊が報じた。消費者金融を巡る収益環境の厳しさがあら ためて意識された格好。またアイフルは、09年4-12月期連結純損益 が2838億円の赤字と、9カ月では過去最大の赤字に転落した。

フォスター電機(6794):5.5%安の2307円。保有する自己株式の 売り出しを10日発表したことを受け、株式需給の悪化が懸念された。 売り出し株式数は最大172万5000株。

池田泉州ホールディングス(8714):午後急落して、16%安の226 円で終えた。3月中にも500億円規模の普通株による公募増資を実施 する方針を固めた、と日経テレコンが午後2時に報じ、1株価値の希 薄化や株式需給の悪化が警戒された。

東映(9605):4.3%高の461円。売上高の8割を占める映画関連 事業で「ワンピース フィルム ストロングワールド」「剣岳 点の記」 「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対ショッカー」な どがヒットしたものの、大型タイトル商品がなかったビデオ事業の減 収、観光不動産事業の低調が響き、09年4-12月期の連結営業利益は 前年同期比32%減の61億円にとどまった。ただ、据え置いた10 年3 月通期計画の64億円(前期比41%減)に対する進ちょく率は95%に 達しており、収益上振れを見込む買い圧力が増した。

国際石油開発帝石(1605):1.7%高の67万6000円。同社と三菱 商事(8058)などとのコンソーシアムがベネズエラ・ボリバルのオリ ノコ油田カラボボ鉱区の開発業者に指名された、と11日に発表。三菱 商は3.3%高の2225円。加えて11日のニューヨーク原油先物相場が 4日続伸、収益上積み期待が誘発されたことも両社株を支援した。

栗本鉄工所(5602):5.5%安の86円。訴訟損失引当金や事業再編 に伴う特別損失の計上で、10年3月期の連結純損益予想を従来の15 億円の赤字から45億円の赤字に減額した。前期実績は232億円の赤字。

福田組(1899):4.1%安の163円。マンション建設受注のため、 発注元のマンション開発会社に代わり用地買収にかかる地元対策費を 支払い、経費として計上していたなどとし、関東信越国税局から約5 億円の所得隠しを指摘されたことが分かったと、12日早朝にNHKが 伝えた。重加算税を含め2億円余りを追徴課税されたという。

AOKIホールディングス(8214):5.7%高の952円。ファッシ ョン事業は低迷したが、アニヴェルセル・ブライダル、エンターテイ メントの両事業が好調、09年4-12月期の連結営業利益は前年同期比

1.2%増の54億円と増益を確保した。通期計画値の78億円は維持した。

エイベックス・グループ・ホールディングス(7860):2.8%高の768 円。大型作品の公開による配給収入の増加やライブなどで売上高は伸 びたが、販売宣伝費が増加、09年4-12月期の連結営業利益は前年同 期比12%減の51億円だった。ただ、据え置いた通期計画値の40億円 は超過する。

森永乳業(2264):5%高の378円。発行済み株式総数の0.59% に相当する150万株を上限に自己株式を取得すると10日に発表、株式 需給の引き締まりが期待された。自己株取得の上限金額は6億円。

ウェブクルー(8767):6.1%高の6万7400円。発行済み株式総数 の2.78%に相当する1000株を上限に自己株式を取得すると10日に発 表した。上限金額は7000万円。

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