米国株:反発、EUのギリシャ対応好感-ダウ平均105ドル高

米株式相場は反発し、1週間ぶ りの高値に上昇。欧州連合(EU)首脳会合がギリシャ支援で合意 したことを好感した。たばこ大手のフィリップ・モリス・インター ナショナルが120億ドルの自社株買いを発表したことも追い風にな った。

フィリップ・モリス・インターナショナルは4%高。銅生産の フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドや石油大 手のエクソンモービルも上昇し、商品や石油株の上げをけん引した。 ニューヨーク商品市場で非鉄金属や原油相場が値上がりしたことが 背景。公益事業のアリゲニー・エナジーは急伸。同業のファースト エナジーが47億ドルでの同社買収を発表したことがきっかけ。

S&P500種株価指数は前日比1%高の1078.47。一時は0.7% 下落する場面もあった。ダウ工業株30種平均は105.81ドル(1.1%) 上昇の10144.19ドル。ニューヨーク証券取引所の騰落比率は6対1。

EU首脳会合はギリシャに財政赤字の抑制を命じることで合意。 同会合は同時に、統一通貨ユーロにとって導入来11年で最悪の今回 の危機の沈静化に向けて、「断固とした」行動を取る用意があると 表明した。一方、今回の合意では、ギリシャをはじめスペインやポ ルトガルなど財政赤字に苦しむ域内各国を標的に新たな投機的攻撃 があった場合のEUの対応については明確にされていない。

波及懸念が後退

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州ライル)のピ ーター・ジャンコウスキーズ氏は「ここ最近のギリシャに関するニ ュースを非常に心強く受け止めている」と語る。「投資家はEUの 合意に対して楽観的な見方を強めており、欧州市場の状況が米国に 波及することはないとの確信を強めた」と述べた。

4日の市場では、ギリシャやスペイン、ポルトガルには債務の 返済能力がないとの観測が広がり株式相場は大きく下落。S&P500 種株価指数は3.1%安と昨年4月以来の大幅な下げを記録した。

フィリップ・モリス・インターナショナルには自社株買い戻し 計画を好感した買いが入った。同社発表の09年10-12月(第4四 半期)決算は、一部項目を除く1株当たり利益が81セントとアナリ スト予想平均の79セントを上回った。

米労働省が発表した先週1週間の新規失業保険申請件数が前週 から予想以上に減少したことも、株式相場の支援材料になった。6 日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は44 万件と、前週の48万3000件(速報値48万件)から4万3000件減 少した。失業保険の継続受給者数と延長して失業保険を受け取って いる人数も減少した。

持続的回復への鍵

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツで7億7500万ドル の運用に携わるウォルター・トッド氏は、「今回の失業保険申請件 数の数値は好ましい」と評価。「ただ、労働市場の改善が継続して 示される必要がある。それが持続可能な景気回復への鍵だからだ」 と述べた。

エネルギー株や素材株指数はいずれも上昇し、S&P500種の セクター別10業種中の値上がり率上位2位を占めた。国際エネルギ ー機関(IEA)が今年の世界石油需要見通しを上方修正したこと を背景に、ニューヨーク原油先物相場が4日続伸したことがきっか け。

エクソンモービルは0.6%高。コノコフィリップスは1.3%値上 がり。フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドは

4.4%上げた。

アリゲニー・エナジーは12%高。ファーストエナジーはアリゲ ニーを47億ドル相当の株式交換で買収することで合意した。買収を 通じて発電能力を高め、顧客ベースを拡大する。

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