米国債:30年債利回り上昇、入札低調-ギリシャ支援で

米国債市場では30年債利回り が4週ぶりの高水準をつけた。午後に実施された過去最大規模の 30 年債(160億ドル)入札で投資家からの需要が予想を下回った のが嫌気された。また欧州連合(EU)首脳会合がギリシャ財政問 題の対応について合意したことも材料視された。

米財務省が実施した30年債入札の結果によると、最高落札利 回りは4.720%。ブルームバーグ・ニュースがプライマリーディー ラー(政府証券公認ディーラー)10社を対象にまとめた入札直前 の市場予想(4.687%)を上回った。投資家の需要を測る指標の応 札倍率は2.36倍と、前回の2.68倍を下回った。過去10回の平 均値は2.48倍。

ドイツ銀行のプライベート・ウェルス・マネジメント部門の債 券トレーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏は、「全体として は低調な入札だった。30年債という長期債への需要が短期債ほど ではないことが分かった。明るさを増した景気動向とインフレ見通 しを考慮し、投資家は30年間も資金を預けるということに警戒心 を抱いている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時12分現在、既発30年債利回りは前日比4ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の4.68%。一時 は1月14日以来で最高となる4.71%まで上昇した。同国債価格 (表面利率4.375%、2039年11月償還期限)は18/32下げて 95 6/32だった。10年債利回りは3bp上げて3.72%、2年債 は1bp下げて0.87%だった。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループの米国債 ストラテジスト、ウィリアム・オドネル氏とCRTキャピタル・グ ループ(コネティカット州スタンフォード)の国債ストラテジスト、 イアン・リンジェン氏によると、落札利回りは入札前に取引されて いた同年債利回りを2.5bp上回った。

入札結果

プライマリーディーラー以外の直接入札が落札全体に占める 割合は24.1%と、少なくとも過去5年で最高だった。1月14日 の入札では4.9%だった。プライマリーディーラーによる入札は

47.4%と前回の54.4%から低下した。

外国中央銀行を含む間接入札が落札全体に占める割合は

28.5%。前回は40.7%だった。過去10回の同平均値は43.2%。

前回の30年債入札時では最高落札利回りが4.64%と、市場 予想の4.689%を下回っていた。

前日の10年債入札では、間接入札が落札全体に占める割合は

33.2%で、過去10回の同平均値39.3%を下回った。応札倍率は

2.67倍、過去10年間の平均(2.76倍)を下回った。

ギリシャへの対応

欧州連合(EU)首脳会合はギリシャに財政赤字の抑制を命じ ることで合意し、今回の危機の沈静化に向けて「断固とした」行動 を取る用意があると表明した。これを受けてギリシャ債は3日続伸 した。

モルガン・キーガンの債券セールス・トレーディング・調査責 任者、ケビン・ギディス氏は「ギリシャへの対応は、最近みられた 『質への逃避』の巻き戻しにつながった」と述べた。

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