2月10日の米国マーケットサマリー:株が下落、ユーロは反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3729 1.3797 ドル/円 89.96 89.69 ユーロ/円 123.51 123.75

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,038.38 -20.26 -.2% S&P500種 1,068.13 -2.39 -.2% ナスダック総合指数 2,147.87 -3.00 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .88% +.05 米国債10年物 3.69% +.04 米国債30年物 4.64% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,076.30 -.90 -.08% 原油先物 (ドル/バレル) 74.46 +.71 +.96%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで下落。ドイツ政府関係者が欧州連合(EU)首脳 会議ではギリシャ救済の発表に至らないとの認識を示したことがユ ーロ売りを誘った。

ドルはほとんどの主要通貨に対して上昇した。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長が貸し出し正常化の一環として、 公定歩合を「遠くない将来」に引き上げる可能性があると明らかに したことがきっかけ。ユーロは前日、ドルに対し約5カ月ぶりの大 幅高となった。ギリシャが財政健全化に向かうことを前提に、EU が救済に乗り出すとの見通しが強まったことが背景にあった。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会社 FOREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター)の チーフ為替ストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「ユーロは 相次ぐニュースに一喜一憂している。依然としてかなりの信用懸念 がユーロの重しとなっている。ギリシャだけの話ではない。ポルト ガルやスペイン、イタリアまでがそうだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時19分現在、ユーロはドルに対し1 ユーロ=1.3737ドルと、前日の1.3797ドルから0.4%下落。円の対 ドル相場は1ドル=89円93銭(前日は89円69銭)。円は対ユー ロで前日比0.2%高の1ユーロ=123円55銭(123円75銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。携帯電話事業者で米3位のスプリント・ネ クステルや乳製品メーカーのディーン・フーズの決算が、市場予想 に届かなかったことが嫌気された。米連邦準備制度理事会(FRB) による公定歩合引き上げ示唆も売り材料となった。

スプリント・ネクステルが下落。同社の10-12月(第4四半 期)決算で売上高がアナリスト予想を下回った。ディーン・フーズ も大幅安。同社が発表した10年通期の利益見通しが市場予想に届 かなかった。S&P500種株価指数のセクター別10業種中9業種の 指数が値下がりした。バーナンキFRB議長が、公定歩合を引き上 げる可能性があると明らかにしたことが背景。

一方、ドイツとフランスがギリシャ支援に関して協議したとい うニュースが支援材料になり、相場の下げは限定された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%安の1068.13。ダウ工業株30種平均は20.26ド ル(0.2%)下落の10038.38ドル。全米の証券取引所の出来高は約 79億株と、過去3カ月平均と比べ2.2%減少した。米北東部の悪天 候の影響で薄商いとなったことが背景。

テーミス・トレーディングの株式トレーディング共同責任者、 ジョゼフ・サルッツィ氏は「FRBの発表は明らかに相場の支えに はならなかった」と指摘。「FRBが正常時のように利上げを実施 するとは誰も予想していない。当局は創造的な措置の実施を検討し ている。状況が以前とは違うのだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。午後に実施された過去最大規模(250億ド ル)の10年債入札で落札利回りが市場予想を上回ったほか、欧州 でのギリシャ支援観測が売り材料だった。

米財務省が実施した10年債入札の結果によると、最高落札利回 りは3.692%と、ブルームバーグがまとめた入札直前の市場予想の

3.680%を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.67倍 と、過去10回の平均値2.76倍を下回った。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日に発表 された議会証言テキストで、FRBによる貸し出し正常化の一環と して、公定歩合を「遠くない将来」に引き上げる可能性があると述 べた。

MFグローバルのシニアバイスプレジデント、リチャード・ブラ イアント氏は「この日の入札結果はこれまでより軟調な結果だった。 市場参加者が抱いていた欧州に対する懸念の中には、現実にならか なった部分もあり、その結果として利回りが上昇する余地が生まれ た」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時5分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.70%。同年債(表面利率

3.375%、2019年11月償還)価格は3/8下げて97 13/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇を受けて、代替投 資先としての金の需要が後退した。

ドルの対ユーロ相場は一時0.9%上昇。米連邦準備制度理事会 (FRB)が公定歩合を引き上げる可能性が示唆されたほか、ギリ シャ救済発表の観測が後退したことから、ドルが買われた。ギリシ ャやスペイン、ポルトガルの財政赤字が拡大するとの懸念が広がる なか、ドルは2月に入り1%上昇している。

英バークレイズ・キャピタルのアナリスト、スキ・クーパー氏 (ロンドン在勤)はリポートで「ドルと金の相関は引き続き強い」 と指摘。「今後数日の為替の動きが金の方向性を定める可能性が高 い」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比0.90ドル安の1オンス=1076.30ドルで取引を終 了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は3日続伸。米国がイランと関連のある 企業4社の国内資産を凍結したことで、両国間の緊張が高まった。

原油は一時1.7%上昇。米財務省はイラン革命防衛隊と関連の ある企業と個人に対する経済制裁を発表した。米国はイラン革命防 衛隊が大量破壊兵器を開発しテロを擁護しているとして非難してい る。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長 は「緊張は高まったが、これまで長い間、少しずつ高まってきたこ とだ」と指摘。「イランにとってもっと心配なのは国内情勢の混乱 の度合いであり、これは経済制裁とは関係ない」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 日比0.77ドル(1.04%)高の1バレル=74.52ドルで取引を終了。 年初からは6.1%下げている。

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