米国債(10日):下落、過去最大規模の10年債入札不調で

米国債相場は下落。午後に実 施された過去最大規模(250億ドル)の10年債入札で落札利回り が市場予想を上回ったほか、欧州でのギリシャ支援観測が売り材 料だった。

米財務省が実施した10年債入札の結果によると、最高落札利回 りは3.692%と、ブルームバーグがまとめた入札直前の市場予想の

3.680%を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.67倍 と、過去10回の平均値2.76倍を下回った。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日に発表 された議会証言テキストで、FRBによる貸し出し正常化の一環 として、公定歩合を「遠くない将来」に引き上げる可能性がある と述べた。

MFグローバルのシニアバイスプレジデント、リチャード・ブ ライアント氏は「この日の入札結果はこれまでより軟調な結果だ った。市場参加者が抱いていた欧州に対する懸念の中には、現実 にならかなった部分もあり、その結果として利回りが上昇する余 地が生まれた」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時25分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.70%。同年債(表面利 率3.375%、2019年11月償還)価格は14/32下げて97 11/32。30年 債利回りは6bp上げて4.64%。

入札結果

10年債入札では、プライマリーディーラー(政府証券公認ディー ラー)からの需要が過去10回の入札の平均値を下回った。財務省の データによると、プライマリーディーラーからの応札倍率は1.88倍、 過去10回の平均値は1.97倍だった。プライマリーディーラーから の入札が落札全体に占める割合は53.8%だった、

プライマリーディーラー以外の直接入札の割合は13%、前回1月 の10年債入札時の17.3%から低下した。過去10回の平均値は7.1% となっている。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、カール・ラ ンツ氏は、「直接入札は堅調だったが、それ自体問題になっている。 ディーラーの間で国債入札に対する信頼感が薄れており、全般的に ディーラーからの応札は一段と保守的になっている」と述べた。

外国中央銀行を含む間接入札が落札全体に占める割合は33.2%で、 過去10回の同平均値39.3%を下回った。

前回の10年債入札(1月13日)では、最高落札利回りが3.754%、 応札倍率は3倍だった。

バーナンキ議長証言

2年債と10年債の利回り格差は2.81ポイント。1月11日には過 去最大の2.90ポイントを記録した。

バーナンキ議長は証言テキストで、公定歩合の引き上げが金融政 策見通しの変化を示唆するものではないと述べ、連邦公開市場委員 会(FOMC)声明にあった「長期にわたってフェデラルファンド (FF)金利の異例な低水準を正当化する可能性が高い」との文言 を繰り返した。

同議長はまた、FF金利の「指標としての信頼が従来よりも低下 した」場合には、FRBが一時的に金融政策の指標としての役割を 準備預金金利に求める可能性があることを明らかにした。

バーナンキ議長による下院金融委公聴会での議会証言は10日予定 されていたが、米首都ワシントンが大雪に見舞われたため、公聴会 は延期された。

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