米ゴールドマン買収のUSJ、賃料値上げ応ぜず-大阪市が調停準備

米ゴールドマン・サックス系のSG インベストメンツが株式の公開買い付け(TOB)で取得した「ユー・エ ス・ジェイ」(USJ)が運営する大阪市内のテーマパーク「ユニバーサ ル・スタジオ・ジャパン」の敷地をめぐり、土地を所有する大阪市が賃料 値上げに応じないとしてUSJを相手取り、大阪簡裁に調停申し立ての準 備を進めていることが分かった。

大阪市まちづくり事業部の鷹見泰人氏によると、市はユニバーサル・ スタジオの敷地面積54万平方メートルのうち約20万平方メートルの土 地を所有。USJが駐車場や一部のアトラクションなどとして使用してい る。市は昨年秋から10年度以降の年間賃料を3億1000万円値上げして、 12億6000万円とするようUSJ側に求めていたが、同意が得られない ため、「調停申し立てに必要な関連議案を議会に提出する準備を進めてい る」という。

鷹見氏は値上げの根拠について、市有地の賃料が1平方メートル当た り月額388円に対して、民間企業などが所有する土地の平均賃料516円 であることを指摘。「民間と比べて不均等になっている賃料を是正するこ とが目的」と値上げの背景を説明する。大阪市がUSJを相手取り、調停 申し立ての準備を進めていることは先に10日付の朝日新聞が報じていた。

USJの広報担当、高橋丈太氏は「値上げには反対だ。大阪市の土地 の賃料は不動産鑑定士が最初に出したもので、その契約を今になって変え るのはおかしい」と話したうえで、「調停への参加を求められたら応じる」 と述べた。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2001年に開業。初日に3万人 の入場客数を記録するなど出足は順調だったが、その後に客足は低迷した。 大株主であるゴールドマンなどのファンド連合は昨年3月、USJの発行 済み株式の100%取得を目指してTOBを発表。大阪市は所有する全ての USJ株式(20万株)を売却していた。

USJの09年3月期の売上高は685億円。営業利益は86億円、純 利益は70億円だった。

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