砂糖の値上げ浸透で東洋糖株3カ月ぶり高値、業績増額-PER10倍

砂糖や機能食品素材を製造・販売 する東洋精糖株が一時、3カ月ぶりの高値水準を回復。主軸の砂糖値 上げによる価格転嫁が予想以上に浸透し、今期業績予想を9日に増額 修正した。PERは10倍程度と市場平均を下回る中、利益水準の上振 れを好感する買いが入った。

一時前日比7.5%高の129円と、昨年12月18日(132円)以来の 水準。売買高は午後1時15分現在、すでに86万株と過去3カ月間の 1日当たり平均11万株のおよそ8倍だ。

同社は9日、今期(2010年3月期)業績予想を上方修正すると発 表。本業のもうけを示す連結営業利益予想は前期比21%増の12億円 と、従来計画から2割弱上積みした。修正後の予想1株利益は12円 10銭で、きょうの高値時点でのPERは10.7倍。同社が属する東証 1部食料品株指数の予想PER21倍より低い。

同社の山口佳久常務は、「価格転嫁について取引先の理解を得られ るのが難しいと思っていたが、どうにか理解を得られ、順調に転嫁で きたことが大きい」と指摘。また機能食品素材事業では、健康食品向 けの販売に注力したことにより、酵素処理ルチンは復調の兆しが見え てきたという。

ニューヨークの砂糖相場は1月29日(現地時間)、約29年ぶりの 高値を更新した。需要拡大の一方で供給が抑制され、世界の不足量が 増えるとの観測から価格が高止まり中。ただ山口氏は、「うまくヘッジ できた」点も、利益の押し上げ要因になったとしていた。

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