河合楽株売買伴い5カ月ぶり高値、教育の原価改善で利益増額、増配

更新日時

楽器を製造・販売する河合楽器製 作所株が急伸。教育関連事業の原価改善などを理由に、今期(2010年 3月期)の利益予想を上方修正すると前日に発表。前期に対して増配 を決めたこともあり、経営効率の好転を評価する買いが殺到した。

株価は一時、前日比24%高の131円と2009年9月1日(132円) 以来、5カ月ぶりの高値を回復し、午前の東証1部上昇率で1位。売 買高は1303万株と、昨年7月6日の1831万株以来、約7カ月ぶりの 高水準に達した。仮に2000万株を超えれば、同7月2日以来となる。

河合楽は9日の取引時間終了後、今期業績予想を上方修正すると 発表。本業のもうけを示す連結営業利益は前期比2.5倍の17億円と、 従来計画から5億円上積みした。これまで未定としていた配当は、1 株当たり年2円50銭とする意向。前期実績は年1円50銭だった。

業績予想の修正の理由は、楽器事業、教育関連事業はともに売上 高が落ち込む見通しだが、素材加工事業の受注が増え、売上高が当初 計画を上回るもようになったため。さらに教育関連事業の原価が改善、 為替差損が当初予想と比べ減り、利益が伸びる。

会社側資料によると、楽器事業は国内では景気回復の遅れで販売 量の減少が見込まれるが、中国市場は引き続き堅調な状況にある。カ ブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、「中国は経済発展 が著しい上、教育に熱心で、日本よりも市場規模は大きい」と指摘、 中国での楽器販売は好調さが持続するとの認識を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE