Eアクセス株急伸、ADSL好調と携帯契約増で業績増額

ADSL(非対称デジタル加入者 線)大手のイー・アクセス株が前日比8.1%高の6万3100円まで急 反発。ADSL事業の好調に加え、傘下の携帯会社イー・モバイルで契 約数が増加していることなどを受け、今期(2010年3月期)業績予想 を上方修正した。収益改善を好感した買いが先行した。

Eアクセスが9日発表した業績予想修正によると、今期の連結最終 損益は45億円の黒字になる見通し。従来は40億円の黒字を見込んで いた。前期実績は98億円の赤字。

主力のADSL事業では、アッカ・ネットワークスと経営統合した ことに伴い売り上げが伸びているほか、一体運営による合理化効果もあ る。イー・モバイルで展開するデバイス事業やモバイル事業は、携帯型 ルーター「ポケットWiFi」などの出荷が好調、加入契約数も増加基 調にある。

クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは9日付の投資リポート で、注目のイー・モバイルが第1四半期、第2四半期でそれぞれ40億 円を超える営業損失だったが、第3四半期に17億円と初の黒字計上し たことに着目。「これは当初想定よりも一期早い」と評価する。

イー・モバイルは、現時点ではEアクセスの持分法適用会社だが、 来期に100%連結子会社化する予定。CS証では、イー・モバイルと の経営統合後の来期業績を、連結営業利益が300億円超、のれん未発 生を前提とした純利益は160億円程度と試算する。発行済み株式数の 増加を考慮した、単純計算EPS(1株当たり純利益)は約4550円 としている。

CS証の予想EPSに基づき、Eアクセス株の9日終値(5万 8400円)から算出したPER(株価収益率)は約13倍。「イー・モ バイルのワイヤレスデータカード分野での利益成長を考慮すれば割安感 が強く、株価は目先反発する可能性が高い」と、早川氏は指摘する。同 証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価9万2000円を据 え置いている。

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