【個別銘柄】半導体関連、日産自、ホンダ、JT、シマノ、エスエス

材料銘柄の終値は以下の通り。

東芝(6502):0.2%高の420円。一時3.6%高まであり、東証1 部の売買代金2位。凍結していた三重県四日市市のNAND型フラッ シュメモリーの新工場建設を再開、2010年度から3年間で計約8000 億円を投資すると10日付の日本経済新聞朝刊が報道。同メモリーの需 要拡大と価格上昇を受けたもので、月産能力を現在の約2倍に高める という。収益環境の好転期待でアドバンテスト(6857)やTOWA (6315)、エルピーダ(6665)などほかの半導体関連株にも買いが入っ た。

東京エレクトロン(8035):3.9%高の5550円。半導体メーカーの 設備投資意欲の回復で、第3四半期(10-12月)の連結営業損益は55 億円の黒字と08年7-9月期以来、5四半期ぶりに黒字転換した。前 年同期の営業損失は20億円。収益好転を評価した買いが優勢だった。

日産自動車(7201):1.6%高の743円。中国などでの販売好調を 理由に、10年3月期の連結純損益予想を従来の400億円の赤字から350 億円の黒字に上方修正した。前期は2337億円の赤字。好業績を評価し た買いが優勢だった。

ホンダ(7267):1.6%安の3010円。エアバッグの不具合に関し、 全世界で乗用車「アコード」、「インスパイア」など10車種、計43万 7763台を追加リコール(無料の回収・修理)すると発表。運転席用エ アバッグのインフレータ(膨張装置)内のガス発生剤の製造過程に問 題があったという。企業イメージの低下懸念などから売りが増えた。

新日本製鉄(5401):1.3%高の323円。中国で自動車用鋼板など を生産する合弁企業、宝鋼新日鉄自動車鋼板(BNA、上海市)の3 本目の溶融亜鉛メッキラインを、当初予定を2カ月前倒して今月1日 に新規稼働させたと前日発表。中国での自動車用鋼板の需要拡大に応 えるためで、業界環境の好転を評価する買いが先行した。

JT(2914):5.6%高の32万8000円。海外でたばこ販売が伸長、 為替相場の前提を修正し、10年3月期の連結純利益予想を従来予想比 13%増の1220億円に上方修正した。前期比では1.1%減と、これまで より減益幅が縮小する。遊休不動産売却の前倒しも押し上げ要因。純 利益予想の引き上げは、昨年10月の4-9月期決算発表時に続く措置。

シマノ(7309):9.6%高の3765円。自転車部品を中心に輸出出荷 額の回復を見込み、10年12月期の連結営業利益は前期比46%増の300 億円を計画した。09年12月期は前期比46%減の205億円。業況のV 字回復を好感する買い圧力が高まった。

アルプス電気(6770):3.5%高の530円。10年3月期の連結営業 損益が従来予想の25億円の赤字から一転、15億円の黒字になる見通 しと前日発表。前期は265億円の赤字。中国など世界的に自動車生産 台数が回復、電子部品事業の自動車関連製品で需要が予想よりも増加 している。今後も一部製品を除き、売り上げが回復する見通しという。

横河電機(6841):9.3%高の749円。10年3月期の連結純損益が 従来予想の200億円の赤字から185億円の赤字に損失額が減る見通し となった。粗利率の改善と費用の削減が計画以上に進むため。収益改 善を期待した買いが膨らんだ。

戸田工業(4100):4%高の621円。伊藤忠商事(8001)と9日、 中国のリチウムイオン電池の正極材メーカー、湖南杉杉新材料に資本 参加すると発表。4月に数億円を投じて25%を出資し、2-3年後に 50%への引き上げを目指す。業績拡大につながるとの見方から買いが 入った。伊藤忠は午前に高かったが下落に転じ、1%安の680円。

ローソン(2651):2.3%安の4015円。連結子会社のローソンエン ターメディア(2416)の専務と取締役が、独断で多額の資金を不正に 流用していたことが前日判明。LEMの被害予想総額は最大約150億 円。ローソンはローソンEに対し85億円の融資枠の設定を決議した。 ローソンE株はストップ安の11万円。今回の不正を受け、ローソンが 完全子会社化をいったん中止した九九プラス(3338)は5.8%安の12 万3000円と急落した。

ゲオ(2681):3.9%高の9万5100円。本屋やCD、ゲームソフト などの中古販売を手掛ける子会社のセカンドストリート(7641)の普 通株式を公開買い付け(TOB)で追加取得、完全子会社化する。T OB価格は1株当たり6万円、セカンドスト株の9日終値4万3350 円に比べ38%高かった。セカンドは16%高の5万400 円ストップ高。

マニー(7730):6.5%高の6390円。2月28日を基準日に1株を 2株に株式分割する、と前日発表。また、10年8月期の期末配当は1 株当たり30円、年間配当は90円とする意向。前期も90円(記念配 10円含む)だったが、今回の株式分割を考慮すれば実質増配。さらに 株主優待制度も新設、毎年8月末に100株(1単元)以上保有する株 主を対象に3000円分の「QUOカード」を贈呈する。株式の流動性向 上と投資家層の拡充などが期待された。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756):2.9%高の420円。 第3四半期累計(4-12月)決算では、グループ会社の再編・統合に 伴う税効果などにより、連結純利益が85億円と通期計画を超過した。 配当は1株当たり年9円50銭を予定、これまでは年9円を計画してい た。10期連続の増配となる。

イー・アクセス(9427):13%高の6万6000円。ADSL事業の 好調に加え、傘下の携帯会社イー・モバイルで契約数が増加している ことを受け、10年3月期の業績予想を上方修正した。連結純利益は40 億円から45億円に増額。98億円の赤字だった前期からの収益改善ピ ッチが速まっているとして買いが先行。

共立メンテナンス(9616):4.4%安の1269円。新型インフルエン ザの流行、出張抑制などでホテルの稼働率が低下、10年3月期の連結 業績予想を下方修正した。従来24億円を見込んでいた最終利益は17 億円(前期実績は21億円)、一転減益見通しとなり売りが増えた。

ダイキン工業(6367):3.5%高の3365円。野村証券は9日、ダイ キン工業が8日発表した10-12月期業績が「予想を上回った」として 目標株価を4500円に200円引き上げた。ダイキン工業の10-12月期 の連結営業利益は184億円。特に空調事業が順調で、中国のビル用マ ルチエアコンは前年同期比2割以上伸びた。

荏原(6361):6.4%高の416円。前日午前に発表した10年3月期 の業績予想修正では、連結営業利益は従来計画の110億円から140億 円に上積みされ、前期比22倍に膨らむ見通しとなった。風水力事業で 主にオイル・ガス業界向けのポンプなどの採算性が向上したためで、 利益水準の高まりを好感した買いが続いた。

河合楽器製作所(7952):18%高の125円。教育関連事業の原価改 善などを理由に、10年3月期の連結営業利益予想を42%増額、前期比

2.5倍の17億円とした。前期比での増配を決めたこともあり、経営効 率の好転を評価する買いが殺到。

東海観光(9704):4.2%高の25円。新型インフルエンザと天候不 良の影響から宿泊事業が伸び悩んだものの、コスト削減が奏功、09年 12月期の連結最終損失は2800万円と、従来予想の9800万円から赤字 幅が縮小したもよう、と前日発表した。

ローム(6963):主力の大証1部で2.5%高の6110円。アジア地 域で電子機器市場の回復傾向が継続、生産効率の改善も寄与し、10年 3月期連結純利益予想を従来予想比17%上方修正し、70億円とした。

コムシスホールディングス(1721):8.5%安の833円。野村証券 は9日、投資判断を「1(買い)」から「2(中立)」に引き下げた。

日本電波工業(6779):5.6%高の1913円。みずほ証券は9日、投 資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」、目標株価 を1600円から2300円に引き上げた。

日清紡ホールディングス(3105):9.9%高の811円。午前11時に 10年3月期の純利益予想を従来の5億円から10億(前期は13億円赤 字)に上方修正。600万株(発行済み株式の3.27%)、50億円を上限 とする自己株式取得も発表した。

沢井製薬(4555):10%高の6380円。第3四半期(10-12月)の 連結営業利益は前年同期比62%増の33億円となった。9カ月累計で は69億円で、通期計画の68億円を既に上回った。調剤薬局を中心に 販売が想定を上回って推移、工場稼働率の向上や経費節減で、原価率 が50.5%と前年同期から5.2ポイント改善した。日本政府の後発医薬 品の普及促進策なども追い風。

エスエス製薬(4537):午後2時1分に売買が停止される直前の価 格は6.8%高の566円。製薬大手の独ベーリンガーインゲルハイムが 一般用医薬品専業で国内3位のエスエス製薬を完全子会社にする方向 で調整に入った、と日経テレコンが10日午後報じた。ベーリンガーは 現在、エスエス薬に6割出資するが、月内にもTOB(株式公開買い 付け)を実施、全株取得を目指すという。買付額は300億円強に達す る見込みとしている。

リケン(6462):7.5%安の295円。国内の自動車販売の低調が続 いた上、為替相場の円高傾向もあり、第3四半期(4-12月)累計の 連結営業利益は前年同期比78%減の6億4100万円に落ち込んだ。

文化シャッター(5930):午後急落し、5.5%安の275円。コスト 削減では売上高の減少を補えず、10年3月期の連結最終損失は40億 円と、従来予想の7億円から赤字幅が拡大する見通しになった、と午 後2時に発表した。

大林組(1802):6.5%高の342円。午前の取引終了後に発表され た第3四半期(09年4-12月)累計の連結決算は、国内外民間の土木、 国内建築の売上高が減った結果、連結営業利益が前年同期比5.2%減 の135億円にとどまった。ただ、第3四半期(10-12月)単独で見れ ば同1.2%増益。実績PBRが0.58倍と、解散価値を示す1倍を大き く割り込む中、緩やかながら業況の改善を好感する買いが膨らんだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE