上場地銀84行:4-12月期は4300億円の黒字に転換-本格回復は道半ば

株式を上場する地銀84行・グルー プの2009年4-12月期決算によると、純損益合計額は4300億円の黒字 に転換(前年同期は650億円の赤字)した。有価証券関係の損益改善に 加え、与信費用の減少が寄与した。ただ、金融混乱前の08年3月期の 7割の利益水準にとどまり、本格的な業績回復には至っていない。

各行の10日までの発表を基に野村証券が集計したところによると、 赤字は7行で前年同期の41から大幅に減少した。市場安定化で株式・債 券など有価証券関係損益は約400億円(同5000億円の赤字)の黒字を 確保。与信費用は経済対策を受けて不良債権とみなす基準を甘くした結 果、前年同期比23%減の約5000億円に大幅改善した。

上場地銀86行合計の10年3月期純利益の会社予想は、12日開示予 定の2行を含め約5100億円の黒字(前年同期は4450億円の赤字)。前 期は金融混乱の影響で47行が最終赤字だった。今期の赤字は5行に減 る見通し。ただ、金融危機発生前の08年3月期純利益の水準(合計6500 億円)には達しない見込みだ。

野村証券の佐藤雅彦アナリストは、今期の地銀業績について景気対 策など「政策的な効果もあり利益回復は顕著」と分析。来期以降は「与 信費用が低水準を維持して緩やかな増益基調を保つ」とみるが、「利上 げがない中では08年3月期の利益水準を超えることは期待できない」 と指摘する。

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