米国債:大幅下落、EUのギリシャ支援観測が台頭

米国債相場は大幅下落。10年 債利回りは年初来の大幅上昇を記録した。欧州当局者がギリシャの 財政赤字削減での進展を条件に同国への支援を検討していることを 示唆したことから、米国債への売りが膨らんだ。

米国債は4日ぶりに下落。欧州連合(EU)当局者は数日内にギ リシャへの支援を協議すると述べた。午後に実施された3年債 (400億ドル)の入札では最高落札利回りが1.377%。ブルームバ ーグがプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)6社を 対象にまとめた予想では1.36%だった。

ICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)のブローカ ー、ポール・ホーマン氏は「欧州への信頼感が高まった。それが米 国債に売り圧力をかけている。悪影響の広がりは今日のところは落 ち着いているようだ。しかし日々の動きを注視していく」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時11分現在、10年債利回りは前日比ほぼ8ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.64%。この日は昨 年12月31日以来最大となる8.3bp上げる場面もあった。先週末 は一時3.5347%と、昨年12月21日以来の低水準を付けた。同年債 (表面利率3.375%、2019年11月償還)価格は19/32下げて97 27/32。

3年物既発債の利回りは8bp上げて1.33%だった。先週末は

1.22%と12月9日以来の低水準だった。

ギリシャ支援

ドイツのメルケル連立政権の与党議員2人は、ギリシャの財政赤 字が金融市場の安定化を脅かしたとして、ドイツがギリシャ支援を検 討していると述べた。

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会の経済担当委 員に10日付で就任するオリ・レーン委員は、EUはギリシャが財 政赤字削減で前進することを前提に、同国を支援する可能性がある と述べた。

レーン氏は9日、フランスのストラスブールでのインタビューで、 「われわれの支援を受けるにあたり、ギリシャは必要な措置を講じ る必要がある」と指摘。「この問題に関しては今後数日内に深く議 論されるだろう。われわれは広義での支援について話し合っている」 と述べた。

3年債入札

財務省が実施した3年債入札の結果によると、投資家の需要を測 る指標の応札倍率は2.83倍。過去10回の平均値は2.85倍だった。 前回(1月12日)の3年債入札では応札倍率は2.98倍、最低落札 利回りは1.49%だった。

外国中央銀行を含む間接入札が落札全体に占める割合は51.2% で過去10回の同平均値50.7%を上回った。プライマリーディーラー (米政府証券公認ディーラー)以外の直接入札は同10.1%、1月の入 札は23.4%と少なくとも2003年以降での最高を記録していた。

財務省は10日に10年債(250億ドル)、11日に30年債(160 億ドル)の国債入札を実施する。

サントラスト・バンクの個人資産運用部門でストラテジストを務 めるアンディ・リッチマン氏は「米国債への需要は継続するだろう。 ただ利回りは高水準で推移するとみている」と述べた。

2年債と10年債の利回り格差は2.82ポイント。1月11日には 過去最大の2.90ポイントに拡大した。

ブルームバーグが銀行と証券会社を対象にまとめた調査によると 10年債利回りは6月30日までに3.76%をつけると予想されている。

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