欧州債:ギリシャ国債が急伸、EUが支援用意との観測-ドイツ債下落

欧州債市場では、ギリシャ国債が 急伸した。ギリシャが欧州連合(EU)最大の財政赤字削減で一層 の進展を遂げることを見返りに、EUがギリシャ支援を検討してい ることが示唆されたのがきっかけ。

ギリシャ10年債利回りは少なくとも1998年以降で最大の下げ となった。EUの行政執行機関である欧州委員会の経済担当委員に 10日に就任するレーン氏がこの日、ギリシャに対し「広い意味にお いて支援する」準備があることを示唆した。フィナンシャル・タイ ムズ・ドイツ版(FTD)は、メルケル政権がギリシャ支援策をま とめていると報じた。また、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総 裁は、EU首脳会合に参加するためオーストラリア訪問を1日早く 切り上げて欧州に戻るという。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジー責任者、デー ビッド・キーブル氏は「トリシェ総裁が早めに帰欧するという事実 は世界を興奮させた。今日は高リスク・高利回り債を売り持ちにす るのは難しい」とし、「すべての高利回り債が悪いわけではい」と 語った。

ロンドン時間午後4時40分現在、ギリシャ10年債利回りは前日 比36ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.40%。一 時は43bp低下する場面もあった。ドイツ債に対するプレミアム (上乗せ利回り)は40bp縮小し323bpとなった。ギリシャ2年 債利回りは29bp低下の6.31%。

一方、独10年債利回りは4bp上昇し3.18%。同国債(表面利 率3.25%、2020年1月)価格は0.34ポイント下げ100.54。独2年債 利回りも4bp上昇し1.04%となった。

EUは11日に首脳会合を開きギリシャ問題などを協議する。

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