【テクニカル分析】原油:75ドルに上昇後、下値70ドル模索へ

ナショナル・オーストラリア銀行 (NAB)によると、原油相場は1バレル当たり75ドルに上昇した後、 70ドルの下値を模索する可能性が高い。

NABのテクニカルアナリスト、ゴードン・マニング氏(シドニ ー在勤)は、過去4週間で14%下落した原油相場について、短期的な 見方をするトレーダーにとって下げが急激過ぎるため「心理的なあや」 で上昇すると予想した。今後1週間は上昇する可能性があるが、その後 は下落するとの見通しを示した。

マニング氏は9日の電話インタビューで、「短期的には75ドル近 辺まで上昇し、それから70ドルに向け下落するかもしれない。上値を 試せる水準も幾つかあるが、まだ下降バイアスを維持している」と語っ た。

原油相場は先週まで4週連続の下落。ギリシャ、スペイン、ポルト ガルが財政赤字の抑制に苦しむ中で、ユーロが対ドルで下落し商品相場 への投資の魅力が低下した。原油相場は今年に入って9.8%下げている。

5日の日中取引では昨年12月15日以来の安値である69.50ドル まで下落した。マニング氏によると、この水準を終値で下回らなければ テクニカルな下値支持線になるという。同氏は2日、原油が下げる前に 78ドルを上回ると予想し的中させた。

マニング氏は「69ドルは日中の引け値ベースで非常に重要な水準 だ。ここでしばらくもみ合って反発した。短期的には小幅反発すると思 う」と述べた。

同氏によると、現在の「値幅の小さい局面」は短期的な投資戦略を 取るトレーダーにとっては好都合という。今年の値幅は14.45ドルで、 2009年の49.30ドル、08年の114.87ドルを大きく下回っている。

マニング氏は「適切で統御可能なボラティリティになるだろう。短 期的な戦略のトレーダーにとっては、レンジ相場は実際極めて好都合だ」 と指摘した。

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