BISのカルアナ総支配人:金融機関は自己資本増強が必要

国際決済銀行(BIS)のカルアナ 総支配人は、金融機関の自己資本規制は金融の安定を確保するには不 十分だとした上で、資金アクセスが一時的に失われる事態を乗り切る ため、十分な流動性資産を保有すべきとの見解を明らかにした。

カルアナ総支配人は、シドニーで9日開催された中央銀行会議で 発言し、リスクテークの能力と意欲がリスク管理のいかなる向上をも 「明らかに圧倒していた」と指摘。金融機関だけでは内在するリスク を食い止めることはできず、システム全体に及ぶ脅威を防ぐには監督 当局の支援を仰ぐ必要があるとの考えを示した。

世界的な信用危機を受けて、各国の金融監督当局は金融機関の監 視を強化する計画の策定に取り組んでいる。27カ国・地域で構成する バーゼル銀行監督委員会は昨年12月、金融機関の資本の質と量の改善 に加えて、短期的な資金需要に対応できる流動性の高い資産の積み増 しにつながる改革を提案した。

カルアナ総支配人は「資金市場へのアクセスが1カ月間失われる 事態を乗り切るため、金融機関は質の高い流動性資産を十分に確保す べきだ」と述べた。

同総支配人はまた、金融ブ-ムの発生と破裂は市場経済システム に付きものだが、そのような不安定性が経済の機能を損なうことがあ ってはならないと付け加えた。

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