スペインの歴史、どこまで投資家を説得-「ギリシャの仲間入り」回避で

【記者:Emma Ross-Thomas】

2月9日(ブルームバーグ):スペインは欧州の財政危機から抜け 出す逃げ道をギリシャよりも先に見つけ出すと投資家に信じさせるた め、歴史に頼ろうとしている。

スペインの財政赤字はユーロ圏で3番目に大きく、同国の赤字削 減能力に投資家は疑問を抱き始めている。しかし、カンパ副財務相は 8日、ユーロ導入後6年以内に財政赤字を黒字に転換した2000年代 初めの同国の実績を思い出すよう投資家に促した。

カンパ副財務相はブルームバーグテレビとのインタビューで、「歴 史を振り返ってみるべきだ。われわれは過去にそれを成し遂げた。わ れわれの責任ある取り組みと国家財政の質、財政規律の成功を裏付け るものだ」と強調した。

英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)の債券ストラテジスト、ハービンダー・シャン氏は「スペ インが最上級格付けを付与される資格があるとわれわれは決して考え ないが、ギリシャのような行き詰まりに陥っているわけでないのも確 かだ」と発言。「過去に財政改革の能力を示した事実はプラスであり、 スペイン問題にあまり過剰に反応できない理由の一つになる」と説明 する。

スペインのソブリン債の保証コストは8日、過去最高を更新し、 10年物スペイン国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド) も約1年ぶりの水準まで拡大した。格付け会社スタンダード・・アン ド・プアーズ(S&P)は昨年、「AA+」を付与するスペインの格付 け見通し(アウトルック)を「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。 スペインのサパテロ首相は500億ユーロ(約6兆1000億円)相当の 歳出削減策を公表したが、スペイン資産を売り込む動きはその後も続 いている。

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