ユーロ1年ぶり120円割れも、労組ストでギリシャ混迷か-みずほ証

みずほ証券の林秀毅グローバルエコ ノミストは、今月ギリシャで予定されている労組ストの行方次第で、 ユーロは一段と下落する可能性があり、対円では約1年ぶりに1ユー ロ=120円を割り込む展開もあり得るとみている。

ギリシャのパパンドレウ首相は今月、欧州連合(EU)加盟国の 中で国内総生産(GDP)比最大の財政赤字を削減するための追加措 置を発表し、その一環として公務員の賃金を凍結する方針などを表明。 EUから赤字縮小計画に関する承認を得た。しかし、緊縮財政に反対 する労働組合がこれに反発。10日には公務員の主要労組が24時間ス トに突入し、国内最大の労働組合も24日に大規模ストを予定している。

林氏は、「ギリシャを中心とした欧州の財政問題は今や世界的な不 安定要因になりつつある」とし、「ギリシャのストが今後、事態が悪化 するかどうかの1つの大きなポイントになる」と指摘。ポルトガルや スペインなど「横への波及」も懸念される中、ギリシャの混迷が深ま れば、為替相場は「ユーロ安あるいは円高の方向に振れていくことに なる」とみている。

欧州の財政不安を背景にユーロは対円で1月中旬に付けた高値か ら約10%下落。先週末には121円を割り込み、一時120円71銭と昨 年2月24日以来の安値を付けた。

林氏は、「民間だけでなく公務員が加わることによりストの影響度 が大きくなることが懸念される中、10日のストがどの程度で収束し、 政府がどのように対応するのかが24日の大規模ストを占う上で注目 される」と解説する。その上で、ユーロ・円については「120円71銭 が1つのポイントとなるが、そこを下回る可能性はある」と予想。ま た、120円ちょうどを割り込んだ場合には、支持線となるポイントが あまりないことから「115円程度まで行きやすい」と分析している。

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