道路株人気化、急騰の大林道路株売買が最高-業績好転と配当増刺激

日本株市場で、道路株への投資が人 気化した。今期利益計画を増額修正した大林道路株は東証1部の上昇 率1位と急騰、売買高はブルームバーグ・データで分析可能な1974 年以降で過去最高に膨らんだ。業績好転に加え、低PER、PBRな ど投資指標面から見た割安感に市場参加者の目が向いた格好で、上昇 率上位には道路株が並んだ。

大林道路は8日、工事部門や製品部門でのコスト管理の徹底と一 般管理費の削減を理由に、通期(2010年3月期)の純利益が従来予想 比71%増の13億円になる見通しと発表した。前期比では3.7倍。こ れに伴い、年間配当は従来計画の普通配当3円に加え、特別配当3円 を上乗せし、6円(前期は3円)にする。

利益拡大と増配を評価する買い注文が殺到し、一時ストップ高(制 限値幅いっぱいの上昇)に当たる前日比50円(34%)高の195円と、 昨年8月31日(高値196円)以来の高値を回復した。午前の売買高は 545万6000株と、ブルームバーグ・データ上では過去最高を記録。

立花証券の平野憲一執行役員は、「公共工事が中長期的に抑制基調 にあるため、売り上げの大きな伸びが見込みづらい中にあって、コス トコントロールで着実に利益を確保していることは評価できる」と指 摘。その上で、今後は高度成長期に造られた道路の補修需要が高まる とし、「メンテナンス関連の需要を取り込むと同時に、コスト削減も怠 らなければ、安定的な利益成長は可能」との見方も示した。

同社株の前日終値(145円)に基づくバリュエーションは、今期 予想PERが5.2倍、前期PBRが0.3倍。「業績や財務の安定性を勘 案すれば、バリュエーション面の割安感が強い」と平野氏は見ている。

ほかの道路株も連想買いを集め、午前終値は東亜道路工業が前日 比8.8%高の136円、世紀東急工業(1898)が同5.7%高の56円、日 本道路が3.4%高の184円などとなった。

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