日航:アメリカンとの提携維持を午後発表へ-稲盛会長意向で判断

会社更生法の適用を申請、企業再生 支援機構の下で経営再建中の日本航空は、米航空2位のアメリカン航 空との国際路線の提携関係を維持する。1日に就任した稲盛和夫会長 の意向を踏まえて最終判断した。9日午後に正式発表する。事情に詳 しい複数の関係者が同日までに匿名を条件に明らかにした。

日航は、アメリカンと共同で早期に米独占禁止法の適用除外(A TI)の申請を日米当局に申請する方向。また日航は米航空最大手の デルタ航空に対し、昨年末から非公式に進めていた提携交渉の打ち切 りを申し入れる。これにより、昨年からの外国航空会社の日航争奪戦 に区切りがつく。

日航、アメリカン双方は加盟している航空連合「ワンワールド」 に残る見込み。複数の関係者によると、日航は、仮にデルタと提携し てデルタなどが加盟する航空連合「スカイチーム」に移籍すれば、新 しいシステムやサービスに順応するまでの混乱や時間の消耗が収益の マイナス要因となると判断した。

ATIの申請をめぐり、日航がデルタと組んだ場合には日米間路 線の市場占有率が58%に上がり、全日本空輸が加盟する別の航空連合 「スターアライアンス」と合わせて市場シェアの大半を占めることに なるため、ATI申請が承認されない事態を回避するのが狙い。

また稲盛会長が、アメリカンが日航再建への支援の意向を再三申 し入れていたことや、1995年のマイレージ交換の提携から始まり、99 年から続く共同運航など、日航とアメリカンの長年の関係を踏まえて、 アメリカンに白羽の矢を立てた格好だ。

昨年、支援機構が日航の再建に関与してはじめてから、1月の更 生法申請までの間に、既に支援機構と国土交通省、そして日航の旧経 営陣の3陣営ではデルタとの提携とデルタが率いるスカイチームへの 移行を前提に再建計画の策定を進めていた。また、デルタ側とは首脳 陣が昨年から接触し、共同でのATI申請に向け事務的な手続きはほ ぼ完了していた。

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