古河電工株2カ月ぶり上昇、電装・自動車用回復で利益増額-格上げ

古河電気工業株が一時、前日比7.1% 高の439円と急反発。昨年12月3日以来、約2カ月ぶりの上昇率を記 録した。エレクトロニクスや自動車関連製品の需要回復、固定費削減 の効果などで今期利益は従来計画を上振れる見通しとなった。業況の 改善ぶりを評価する動きが一部アナリストからも出て、株価の先高期 待が膨らんだ。

古河電工は8日の午後1時に、今期(2010年3月期)の業績予想 修正を発表、営業利益は従来の100億円から前期比54%増の150億円 に上方修正した。取引終了後に開示された09年4-12月期(第3四 半期累計)決算は、営業損益が97億円の黒字。第2四半期時点では 27億円の赤字だったため、10-12月期だけで見れば124億円の利益が 出たことになる。

決算を受けた9日、JPモルガン証券では古河電工の投資判断を 従来の「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。岸本章アナ リストは投資家向けリポートで、電装・エレクトロニクス部門の収益 拡大に加え、半導体製造装置向け厚板の需要回復や品種構成の改善を 通じ、来期以降はアルミ厚延事業の底上げが見込める点を評価した。

今回会社側が上方修正した10年3月期の1株利益計画5円69銭 に対し、同証では7円10銭と予想。11年3月期は、営業利益で従来 の365億円から380億円、1株利益で28円47銭から29円89銭に見 直した。岸本氏は、11年3月期基準の「予想PERは14倍と、電線 セクター平均の17倍を下回っており、株価には割安感が強まった」と 指摘。目標株価はこれまでの480円から、17倍水準の510円へ引き上 げた。

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