カーボン株反発、コスト減で前期決算上振れ-需要戻り今期増益期待

電極大手の日本カーボン株が一時、 前日比3.1%高の263円と反発。想定以上にコスト削減が進み、前期 (2009年12月期)決算速報は市場予想を上回った。今期は鉄鋼需要 の回復などを背景に人造黒鉛電極の販売が伸びるとみられており、さ らなる業績拡大が期待された。

会社側が8日の取引終了後に公表した前期決算速報によると、本 業のもうけを示す連結営業利益は前の期比54%減の35億1000万円に なったもよう。コスト圧縮で、前回予想(28億円)より利益が7億1000 万円上乗せされたブルームバーグに登録された担当アナリスト3人の 事前の予想値の平均は31億円で、決算速報値は市場予想を13%上回 る。

ドイツ証券の石橋克彦シニアアナリストは、「東海カーボンが業績 予想を増額修正していたため、カーボンの収益上振れも想定されてい た。市場予想をも上回る内容に好印象を持っている」という。

石橋氏は、前第4四半期(09年10-12月)に約10億円の営業黒 字をねん出したことに着目、「今期は四半期営業益10億円をベースに、 欧米の鉄鋼生産回復や太陽電池マーケットの拡充を織り込む年になる とみられ、年間営業益は52億円になろう」と予測した。

同証では、カーボン株の投資判断を「中立」としているが、同証 券予想ベースで今期株価収益率10.8倍の現状株価は割安、と石橋氏は 見ている。

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