コスモ石:荏原から風力事業買収、債務100億円引き継ぎ

コスモ石油は、荏原製作所の子会社 で国内25カ所の風力発電設備を運営しているエコ・パワーの株式を 取得する。両社が9日に発表した。都内で会見したコスモ石油の周 布兼定常務によると買収額は1円で、エコ・パワーが抱える約100億 円の負債を引き継ぐ。

エコ・パワーが2月に予定している48億5000万円の増資を荏 原が引き受けた後、コスモ石油は荏原から保有する全エコ・パワー株 (98.8%)を3月末に取得する予定。

人口の減少や環境負荷の低いエネルギーへの移行などにより石油 精製事業は衰退傾向にある。経済産業省の統計によると、国内の石油製 品販売量は2009年に前年比6.9%減少しており、石油元売り業界では新 規事業の拡大が急務となっている。

周布氏は風力発電事業を今後のコスモ石油の再生可能エネルギー 事業の中心に位置づけたいと買収の目的を説明した。そのうえで、風力 発電の需要は「欧米や中国で急拡大していく見通しのため、そういうと ころに焦点を当てていきたい」と、海外への事業拡大についても意欲的 な姿勢を示した。

エコ・パワーの発電能力は14万7000キロワット(3月運転開 始予定のものを含む)。発電した電力はすべて電力会社に販売してい る。故障などで大型設備を運転できなかったため、09年3月期には 13億6000万円の赤字を計上した。周布氏によると、10年3月期に は黒字化する見通しだという。

荏原製作所が9日開示した決算短信によると、コスモ石油への譲 渡にともない第3四半期(09年10-12月期)に特別損失75億円を 計上した。

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