スイスUBS:10-12月期は約1年ぶり黒字、債務費用減少

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信用危機で最大の損失を被ったスイ スの銀行、UBSの2009年10-12月(第4四半期)決算は、過去1 年余りで初の黒字となった。投資銀行部門の回復や自社債務をめぐる 費用の減少が業績を支えた。

9日の発表資料によると、純損益は12億1000万スイス・フラン (約1010億円)の黒字となった。前年同期は95億6000万フランの赤 字だった。4億8000万フランの税額控除が寄与し、純利益はブルーム バーグが集計したアナリスト14人による予想の中央値(4億1600万 フラン)を上回った。

UBSは387億ドル相当の不良資産を中央銀行のファンドに分離し たほか、1万8500人の削減と11人の新幹部指名などの経営刷新を進 めており、10年通期決算は06年以来の黒字となる可能性がある。オズ ワルド・グルーベル最高経営責任者(CEO)は投資銀行部門の業績 回復をてこに、税引き前利益を今後3-5年で150億フランに押し上 げたい考え。

業績の黒字転換により、富裕層向け部門の顧客離れにも歯止めがか かりそうだ。昨年12月までの1年9カ月に富裕層による資金引き揚げ は実質で2281億フランに達した。第4四半期の解約は452億フランと 前四半期の266億フランから増加した。アナリスト予想では175億フ ランの流出が見込まれていた。同行は解約が「近い将来」は続く見通 しを示した。

評判回復

グルーベルCEOは発表資料で、「黒字転換によって顧客のUBS に対する信頼向上や当行の評判回復につながる」との見解を示した。

部門別では、ウェルスマネジメントとスイスの銀行部門の税引き前 利益は2倍強の11億1000万フラン。米州ウェルスマネジメント部門 は1億7800万フランの黒字となり、前年同期の4億4400万フランの 赤字から改善した。

投資銀行部門の税引き前利益は2億9700万フランと、07年4-6 月(第2四半期)以来の黒字。自社債務に絡む費用は1年前の16億 2000万フランから2400万フランに減少した。アナリスト予想では約7 億5000万フランの費用が見込まれていた。資産運用部門の利益は20% 増の2億8400万フラン。

To contact the editor responsible for th Frank Connelly at fconnelly@bloomberg.net

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