ジャンク債発行、過去最速ペース-デフォルト率急低下が注目集める

格付け最下級の社債への投資で、デ フォルト(債務不履行)率がここ10年余りで最も速いペースで低下し ていることが注目されている。国家財政の悪化が景気を損ねるとの懸 念があるにもかかわらずだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチが算出する指数 のデータによれば、米国債に対する利回りの上乗せ幅が10ポイント以 上上回るディストレスト債は、半年前の2500億ドル(約22兆3500 億円)から1170億ドルに減少した。JPモルガン・チェースは、市場 が1年後のデフォルト(債務不履行)率を0.3%と織り込んでいると 指摘する。昨年12月時点では10.2%だった。

欧州諸国が財政赤字の削減に手間取るとの懸念から相対的に借り 入れコストが上昇する中でも、資金を必要とする企業は債務の借り換 えに向け過去最大規模の社債を発行している。ブルームバーグ・ニュ ースが集計したデータによれば、投機的格付け企業が今年に入り発行 した社債は216億ドルと、過去最速の発行ペースだ。昨年は空前の1620 億ドルが発行された。

JPモルガンの高利回り債・レバレッジドローン戦略責任者、ピ ーター・アクシアバティ氏は「資産価格の最近の傾向がデフォルト率 のトレンドを変えることはないだろう」と指摘。「市場がやや不安定に なったとしても、過去1年間かけ資本市場は改善しており、デフォル ト率は今後も低下し続けるとみている。われわれはこの資産クラスを 選好している」と語った。

米誌インスティテューショナル・インベスターの年間ランキング 調査で、高利回り債ストラテジスト部門でこの7年間連続で首位を獲 得したアクシアバティ氏は、年内のジャンク債(高リスク・高利回り 債)のデフォルト率見通しを2%と、従来予想の4%から引き下げた。

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