【個別銘柄】小糸、冶金、HOYA、三井住友F、トヨカネ、道路株

材料銘柄の終値は以下の通り。

小糸製作所(7276):前日比9.8%安の1271円。同社が株式を50% 保有する電装品、シートメーカーの小糸工業(6747)が8日、国土交 通省から航空機座席の製造過程で不適正な設計変更や検査記録などの 改ざん、ねつ造など不正行為があったとして業務改善勧告を受けた。 小糸工株は80円(33%)安の159円とストップ安まで売られ、親会社 にも影響が波及した。

日本冶金工業(5480):13%安の275円。ステンレス特殊鋼の需要 弱含みや原料価格の上昇などが響き、10年3月期の連結純損益は従来 予想の5億円の黒字から一転、130億円の赤字に落ち込む見通し。年 間配当も見送ることとなり、収益環境の厳しさを嫌気された。

HOYA(7741):1.8%安の2274円。午後に一時5.3%安の2193 円と09年12月以来、約2カ月ぶりの安値を付けた。景気悪化による 受注減少と円高が響き、第3四半期(4-12月)累計の連結営業利益 は前年同期比21%減の470億円だった、と午後1時に発表。同時に今 期初めて公表した10年3月通期の連結営業利益予想は610億円と、ブ ルームバーグ・データにあるアナリスト16人の予想中央値(628億円) に届かなかった。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):2.1%高の2831円。第 3四半期(4-12月)累計の連結純利益は前年同期比で約3倍の2478 億円となった。日興コーディアル証券、オリックス・クレジット買収 の連結効果や再建支援していた三洋電機株の売却益が寄与、与信関係 費用の減少も押し上げた。業績改善を評価した買いが優勢だった。

道路株:大林道路(1896)が32%高の191円となるなど、道路株 への投資が人気化した。今期利益計画を増額修正した大林道路は東証 1部の上昇率1位と急騰。売買高914万株はブルームバーグ・データ で分析可能な1974年以降で最高。業績好転に加え、割安感に市場参加 者の目が向いた。同業種に連想買いが入り、東証1部市場の上昇率上 位には、東亜道路工業(1882)、世紀東急工業(1898)が並んだ。

三菱マテリアル(5711):2.2%安の224円。セメントや半導体需 要の低迷、銅価格の下落、為替相場の想定以上の円高傾向を受け、第 3四半期(4-12月)累計の連結営業利益は前年同期比96%減の19 億8000万円になった。通期計画に対する進ちょく率は50%にとどま ったため、業績の先行き懸念が広がった。

アルパイン(6816):13%高の1105円。一時15%高の1126円と ストップ高。世界的な自動車販売の回復傾向を受け、10年3月期の連 結経常損益は15億円の赤字と、従来予想(30億円の赤字)から赤字 幅が縮小する見通しになったと前日発表。収益底入れ機運の高まりを 受け、買いが膨らんだ。

トーヨーカネツ(6369):8.5%高の179円。後期の後ずれで売上 高は従来予想を下回る見通しとなったが、工事原価の一段の減少など で10年3月期の連結最終利益は従来予想比35%増の33億円の見通し になった、と午後2時に発表。前期実績は30億500万円だった。

フージャースコーポレーション(8907):20%高の1万7700円と、 52週高値を更新。不動産市況の底打ちを受け、第3四半期(4-12 月) 累計の連結経常利益は8億8800万円となった。前年同期の23億5800 万円の赤字から改善したことが評価された。

キヤノンファインテック(6421):8.1%高の1328円。キヤノン (7751)はキヤノンFTを株式交換で完全子会社化すると前日発表。 キヤノンFT1株に対しキヤノン0.38株を割り当てる。キヤノンの前 日終値(3495円)から試算した理論株価1328円にさや寄せする格好 で上昇した。

日本カーバイド工業(4064):24%高の135円。一時31%高の143 円と、52週高値を更新した。10年3月期の連結純利益予想を従来予想 比で86%上方修正し、13億円の見通しと前日発表。業績期待から買い が優勢だった。

アサツーディ・ケイ(9747):4.3%安の1720円。一時5.6%安の 1697円と、昨年3月12日以来の下落率を記録。09年12月期の連結純 利益が7300万円になったもよう、と前日発表した。従来予想(9億円) からは大幅な下振れ。

第一興商(7458):4.5%高の1196円。発行済み株式総数の1.2% に相当する80万株を上限に自己株を取得すると前日に発表。上限金額 は10億円。株主還元姿勢などを評価した買いなどが入った。

東京センチュリーリース(8439):11%高の1206円。信用コスト の抑制など費用削減により、10年3月期の連結純利益は従来予想比 13%増の170億円の見通しになったと前日に発表した。前期は59億 5700万円。

芙蓉総合リース(8424):7.5%高の2430円と連騰。貸倒引当金繰 入額、資金原価など見込みを下回って推移していることから、10年3 月期の連結最終利益は従来予想比25%増の100億円の見通しになった、 と前週末5日に発表。利益水準の回復を評価する買いが続いた。

大気社(1979):8.3%高の1433円。12%高の1481円まで上げ、 52週高値を更新。10年3月期の連結純利益は従来予想比86%増え、 26億円になる見通し、と前日発表。採算性重視の受注の徹底や工事原 価、諸経費の削減などのためで、収益改善期待が高まった。

リンナイ(5947):7.2%高の4530円。10年3月期の連結営業利 益予想を従来予想比16%上方修正し、197億円になったと前日に発表。 軽量化に成功した給湯機器などの新製品投入が利益に貢献、販売子会 社での固定費削減など、第3四半期(4-12月)累計までの実績を踏 まえた結果という。

藤森工業(7917):7.6%高の1367円。グループ全体で生産効率を 改善したほか、減価償却費減少、人件費などのコスト削減に努め、第 3四半期(4-12月)累計の連結最終損益は18億円の黒字(前年同 期は3億6000万円の赤字)に浮上した、と前日に発表した。

OBARA(6877):14%高の796円。東海東京調査センターは9 日、投資判断を「中立」から「強い買い」に引き上げた。

岩崎電気(6924):8.9%安の133円。10年3月期の連結最終損益 は54億円の赤字と、従来予想(6億5000万円の赤字)から赤字が拡 大する見通しになった。フィリップス社の米国における特許裁判が和 解によって解決し、和解金を特別損失に計上したことが響いた。

日本トムソン(6480):3.7%安の491円。国内外で需要が低迷し たほか、為替相場の円高傾向を受け、第3四半期(4-12月)累計の 連結最終損益は28億6400万円の赤字だった。前年同期の8億8600 万円の黒字から大きく悪化。収益悪化懸念から売りが優勢だった。

古河電気工業(5801):4.6%高の429円。エレクトロニクスや自 動車関連製品の需要回復、固定費の効果などで10年3月期の連結営業 利益は従来計画の100億円から前期比54%増の150億円に上振れる見 通しとなった。業況の改善ぶりを評価する動きが一部アナリストから も出て、株価の先高期待が膨らんだ。

太平工業(1819):6.8%高の395円。午後1時30分に10年3月 期の連結純利益予想を従来計画の62億円から75億円に上方修正した。 鉄鋼業界の粗鋼生産量回復とコスト削減により、前期比3.8%減と減 益幅が減る見通しで、業況好転を評価する買いが膨らんだ。

ヒロセ電機(6806):3.8%高の9390円。第3四半期(10-12月) 業績は前四半期(7-9月)比で増収増益を確保、販売管理費の抑制 傾向を確認した。JPモルガン証券の佐藤昌司シニアアナリストは9 日付の投資家向けメモで、第3四半期が営業増益となった背景につい て、「売上原価と販管費が各2億円減少したため」と指摘、「値下げ圧 力が強まっても、前四半期比で増益確保は見事」と指摘した。

ユナイテッドアローズ(7606):2.7%安の966円。一時6.3%安 の930円と09年11月24日(6.7%安)以来、約2カ月半ぶりの下落 率を記録。第3四半期(4-12月)累計の9カ月累計決算は粗利益率 が改善するなど良好だったが、通期業績予想の増額修正が見送られ、 失望する向きから売りが出た。

アサヒビール(2502):1.6%高の1681円。10年12月期の連結純 利益は前期比9.1%増の520億円と計画した。ビール事業の売上高は 9715億円と同1.4%減を予想するが、原材料・販売促進費の削減や生 産効率化で利益が伸びる。

石油資源開発(1662):1.4%高の4225円。午後2時に10年3月 期の連結純利益予想を前期比24%増の156億円に上方修正した。原油 価格が想定を上回って推移していることや受取金の増加により従来予 想の91億円を70%上回る。

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