2月8日の米国マーケットサマリー:ダウ平均、終値で1万ドル割れ

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3659 1.3678 ドル/円 89.30 89.25 ユーロ/円 121.97 122.09

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,908.39 -103.84 -1.0% S&P500種 1,056.75 -9.44 -.9% ナスダック総合指数 2,126.05 -15.07 -.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .77% +.01 米国債10年物 3.57% +.00 米国債30年物 4.50% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,066.20 +13.40 +1.27% 原油先物 (ドル/バレル) 71.71 +.52 +.73%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ノルウェー・クローネとカナ ダ・ドルが上昇。原油相場が4営業日ぶりに値上がりしたことで、資 源国通貨の需要が高まった。

クローネは主要16通貨中、南アフリカ・ランドを除くすべての 通貨に対して値上がり。カナダ・ドルは16通貨中7通貨に対して上 昇した。ユーロは対米ドルでほぼ横ばいとなっている。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメントのシニア 為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「全般的にリスク資産が回 復している」と指摘。「商品が強くなっており、原油上昇の動きは カナダ・ドルやノルウェー・クローネの反発と一致している」と述 べた。

ニューヨーク時間午後2時45分現在、クローネは米ドルに対し 1米ドル=5.9553クローネと、前週末の5.9866クローネから0.5%高。 カナダ・ドルは1米ドル=1.0716カナダ・ドル。一時は前週末比

0.6%高の同1.0657カナダ・ドルまで上げる場面もあった。ユーロの 対米ドル相場は1ユーロ=1.3682ドル(前週末1.3678ドル)。一時

0.4%安の1.3622ドルを付けた。米ドルは円に対し、1ドル=89円 29銭(前週末89円25銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落し、ダウ工業株30種平均は昨年11月以来初め て1万ドルを割り込んで終了した。欧州の財政悪化により景気回復 が阻害されるとの懸念が強まった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)やアメリカン・エキスプレス は大幅安となり、ダウ工業株30種平均の下げの中心となった。電 子取 引所を運営する米ナスダックOMXグループも値下がりし、S &P 500種株価指数の下落率トップ。同社発表の営業費用見通しが 一部 アナリスト予想を上回ったことが嫌気された。

一方、家庭用品小売りのホーム・デポやネット検索最大手のグー グルは高い。アナリストによる両社の投資判断引き上げを好感した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.9%安の1056.74。ダウ工業株30種平均は

103.84ドル(1%)下落の9908.39ドル。ニューヨーク証券取引 所の騰落比率は1対3。

ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督 するマイケル・ホランド会長は、「リスク回避の動きがみられる」と 指摘。「米国では好調な経済指標や企業業績のデータが示されている ものの、欧州の不確実性がこれを相殺した。投資家は引き続き用心が 必要だ。今週の相場はほぼ変わらずで推移か、もしくは下落しても驚 きではない」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。利回りは12月以来の低水準から押し上げられ た。欧州諸国でのデフォルト(債務不履行)懸念から逃避需要があっ たものの、9日から過去最大規模(810億ドル)の米国債入札を控え て売り圧力が高まった。

米国債は3営業日ぶりに下落。ギリシャやスペイン、ポルトガ ルといった欧州諸国のソブリン債のリスク問題を背景に高リスク資産 への投資妙味が薄れ、株が一時下落したが、その後もみ合う展開とな った。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジス ト、ケビン・フラガナン氏は「質への逃避が一部巻き戻されている。 大量供給が迫っており、米国債に売り圧力がかかっている」と指摘し ながらも、「なお海外市場の先行き不透明感が米国債相場にとって支 援要因になっており、利回りの上昇には一定の歯止めがかかってい る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時51分現在、2年債利回りは前営業日比2ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.79%。先週末は一時

0.72%と、昨年12月9日以来の低水準を付けた。同年債 (表面利 率0.875%、2012年1月償還)価格は1/32下げて100 5/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの上昇失速を背景に代替投 資先としての金への需要が強まるとの見方から、上げ幅は過去1週間 で最大となった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は一時0.4%下落。先週は週間ベースでほぼ7カ月ぶり 高水準に上昇していた。一方、金は前週末までの3日間で5.8%下 げ、5日には3カ月ぶり安値に落ち込んだ。

クオンティテーティブ・コモディティー・リサーチのオーナー、 ピーター・ファーティグ氏は、「ドルは下げている」と指摘。金が 先週、急激に下げたのは「相場反発を示すシグナルでもある」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前営業日比13.40ドル(1.3%)高の1オンス=1066.20 ドルで取引を終了した。上げ幅は1日以降で最大。先週は週間ベー スで2.9%安となり、4週連続で下落した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は4営業日ぶりに上昇。先週末に続き、中 部大西洋地域が数日以内に再び吹雪に見舞われるとの気象予報を受け て買いが集まった。

原油は前週末に7週間ぶり安値を付けた。米気象庁がユタ州から ニュージャージー州にかけての地域に大雪警報を出したほか、東部で は気温が平年を下回るとの予報を発表したことで、ヒーティングオイ ルの需要が強まるとの見方につながった。先週末には40インチ(約 102センチメートル)近い積雪があった地域もあり、8日はワシント ンで政府機関が閉鎖された。

食糧やエネルギー関連の商品に投資するヘッジファンド、ラウン ド・アース・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は「厳し い寒さが続いており、和らいでいない」と指摘した。原油はまた、テ クニカル面の支持線である200日移動平均の70.72ドル近辺から上昇 に転じた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前営 業日比0.70ドル(0.98%)高の1バレル=71.89ドルで取引を終了。 5日には71.19ドルと、昨年12月15日以来の安値まで下げていた。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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