NY外為:ノルウェー・クローネと南ア・ランドが高い

ニューヨーク外国為替市場では、 ノルウェー・クローネと南アフリカ・ランドが上昇。原油相場が4営業 日ぶりに値上がりしたことで、資源国通貨の需要が高まった。

クローネは主要16通貨中ほぼすべての通貨に対して値上がり。た だ、ランドに対しては下落した。ランドはドルに対し、主要通貨中で最 大の値上がりとなった。カナダ・ドルは16通貨中7通貨に対して上 昇した。ユーロは対米ドルでほぼ横ばい。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメントのシニア 為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「全般的にリスク資産が回 復している」と指摘。「商品が強くなっており、原油上昇の動きは カナダ・ドルやノルウェー・クローネの反発と一致している」と述 べた。

ニューヨーク時間午後3時36分現在、クローネはドルに対し 1ドル=5.9637クローネと、前週末の5.9866クローネから

0.4%高。ランドは前週末比0.6%上げて1ドル=7.7380ランド。 ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.3682ドル(前週末1.3678ド ル)。一時0.4%安の1.3622ドルを付けた。ドルは円に対し、1ド ル=89円29銭(前週末89円25銭)。

この日の原油相場は、ユタ州からニュージャージー州にかけて出さ れた大雪警報でヒーティングオイル(暖房油)の需要が高まるとの見方 を背景に上昇した。

英総選挙

ポンドは一時0.7%安の1ポンド=1.5536ドルと、昨年5月 21日以来の安値を付け、その後はほぼ変わらずで推移した。調査会社 ICMが英紙サンデー・テレグラフ向けに実施した調査では、ブラウン 首相率いる労働党に対する野党保守党のリードが9ポイントに縮まり、 6月までに実施されるとみられる総選挙でどの政党も安定多数を確保で きない可能性が示された。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外国為替調査部門バイスプレジ デント、メグ・ブラウン氏(ニューヨーク在勤)は、「英国は独自の問題 を抱えている」と指摘。「議会では、どの政党も絶対安定多数は確保でき なさそうだ。この影響で財政赤字やその対応をめぐる懸念が高まってお り、ポンドに重しとなりつつある」と分析した。

国際通貨基金(IMF)の元チーフエコノミスト、サイモン・ジョ ンソン氏は、英国が債務増大に苦しむギリシャやスペインといった国と 同類に扱われるべきだと述べた。BBC放送が同氏とのインタビューを 基にウェブサイトで報じた。

ブルームバーグのデータによれば、英国とドイツの10年債の利回 り格差は0.83ポイントに拡大した。これは07年9月10日以降で最 大。

「友好的な発言」

ゴールドマン・サックス・グループによれば、今週の欧州連合(E U)首脳会議がギリシャの財政危機への不安沈静化に役立ち、ユーロは 短期的に反発する可能性がある。

ゴールドマンのロンドン在勤の為替アナリスト、トーマス・ス トルパー氏は8日のリポートで、「現在のポジションの状態とギリシ ャに対して比較的友好的な発言の可能性の組み合わせから、ユーロ の対ドル相場が短期的に反発するというのは現時点で蓋然性のある シナリオだ」と指摘。その上で、「ギリシャが直ちにデフォルト(債務 不履行)に陥るリスクは低下するかもしれないが、同時に、財政再建問 題の影響が今後も残る可能性は高い」と記した。

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