SF連銀総裁:人民元の柔軟化、中国のインフレ懸念を緩和も

米サンフランシスコ連銀のイエレ ン総裁は、中国が為替政策を柔軟化させることによって、中国のインフ レ懸念の高まりを和らげ、「世界的な不均衡」の是正に役立つとの見解 を述べた。

イエレン総裁は8日、昨年11月15-21日のアジア訪問時の報告 書に基づく見解を文書で発表、「今回の危機は中国にとって、輸出主導 型の成長戦略を追求する上での問題点の1つを明確に映し出した。つま り外国からの衝撃に対する脆弱(ぜいじゃく)性が高まっているという ことだ」と述べた。

同総裁は低金利と香港の不動産価格の急騰との間に明確な関係性は ないと指摘。「香港の回復が米当局の緩和的な金融政策の恩恵を受けて いることは疑いようがない」としながらも、「不動産価格の最近の高騰 は世界的な低金利が主因であるとは断言できない」と記述している。

さらに、中国や香港経済に「現在の米金融政策が過剰な刺激効果を 与えている可能性は高い」とし、その理由としてリセッション(景気後 退)からの回復という面では米国よりもはるかに進んでいることを挙げ た。同総裁はまた、「中国と香港は通貨をドルと事実上ペッグ(連動) させているため、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気浮揚に向けて とっている政策の影響を受けないわけにはいかない」と指摘した。

イエレン総裁はさらに、「中国の場合、為替相場の柔軟性を高めれ ば、インフレ懸念を緩和できる可能性がある」と述べた。世界的な危機 を受けて「よりバランスのとれた中国経済への迅速な変化に向け政治的 な意思が強まったと考えられる」と語った。

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