2月8日の欧州マーケットサマリー:株が反発、食品や鉱業株高い

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替   スポット価格  前営業日 ユーロ/ドル 1.3691 1.3678 ドル/円 89.33 89.25 ユーロ/円 122.30 122.09

株 終値   前営業日比  変化率 ダウ欧州株600 238.91 +1.45 +.6% 英FT100 5,092.33 +31.41 +.6% 独DAX 5,484.85 +50.51 +.9% 仏CAC40 3,607.27 +43.51 +1.2%

債券 直近利回り   前営業日比 独国債2年物 1.00% +.01 独国債10年物 3.14% +.02 英国債10年物 3.95% +.06

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,064.00 +6.00 +.56% 原油 北海ブレント 69.95 +.36 +.52%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は反発。先週は週間ベースでの11カ月ぶり大幅下 落を記録していた。この日は食品や鉱業株が値上がりしたほか、テクニ カル指標で株式の売られ過ぎが示されたことから買いが入った。

ビール醸造世界2位、英SABミラーやスイスの食品大手ネスレな どが中心となり食品株が上昇。スイスの資源大手、エクストラータは鉱 業株の上げをけん引した。同社は配当再開を表明したほか、商品需要の 見通しは「極めて明るい」と指摘したことが好感された。

ダウ欧州600指数は前週末比0.6%高の238.91で引けた。一時 は0.9%下落する場面もあった。この日の日中取引での下げで、同指 数の相対力指数(RSI、14日ベース)は30を割り込み、11カ月 ぶりに「売られ過ぎ」を示唆した。

JPモルガン・アセット・マネジメントのストラテジスト、デービ ッド・シャープ氏とレクハ・シャーマ氏はリポートで、「相場の値動き は行き過ぎているように見え始めた」と指摘。「当社のテクニカル指標 は、相場が年初からの熱狂をおおむね調整し、買いの機会が近づいてい ることを示唆している」と記述した。

SABミラーが高い

SABミラーは3%高。ネスレは2.2%値上がり。

エクストラータは3.6%高。同社の2009年通期決算で、EBI TDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前の営業利益)は70億 5000万ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト19人の予想 中央値(66億7000万ドル)を上回った。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではギリシャ国債相場が下落。ドイツ国債に対するプレ ミアム(上乗せ利回り)は月初来で最大に拡大した。ギリシャで計画さ れているストライキが同国政府の財政赤字削減への取り組みに打撃を与 えるとの懸念が強まったことが背景にある。

ポルトガル10年債も下落。ドイツ10年債とのスプレッド(利 回り格差)は拡大し、昨年3月以来の最大となった。24日に予定さ れているギリシャ民間労組のストに対し、同国の公務員労組も加わ る 可能性があることを明らかにした。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) の共同最高投資責任者(CIO)、モハメド・エルエリアン氏はギリシ ャが財政赤字削減に取り組む上で、国外の支援が必要だと語った。

INGグループの投資適格級債券ストラテジー責任者、パドラ イ ク・ガービー氏(アムステルダム在勤)は、「引き続き不透明感があり、 国債市場では透明性が求められている」と述べ、「ギリシャ債への買い 意欲はほとんどみられない」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時21分現在、ギリシャ10年債利回りは前 週末比14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し

6.75%。独10年債とのスプレッドは10bp拡大し361bpとなった。 ギリシャ2年債利回りは28bp上昇の6.64%と、終値ベースでの上 げ幅は先月28日以降で最大。

ポルトガル10年債利回りは4bp上げ4.75%。ドイツ10年債 に対するプレミアムは1bp拡大し162bpと、昨年3月13日以降 の最大を記録。

一方、独10年債利回りは3bp上昇し3.15%。同国債(表面利 率3.25%、2020年1月償還)価格は0.24ポイント下げ100.85。 同利回りは5日に3.1%まで下げ、昨年10月8日以来の最低を付けて いた。

◎英国債市場

英国債相場は下落。イングランド銀行(英中央銀行)が今週発表す る報告でインフレ率が中銀目標を上回る水準にとどまったことを示すと の見方を背景に、英国が過去最大規模の国債発行で買い手探しに苦慮す るとの懸念が強まった。

10年債利回りは月初来の最高となった。昨年12月のインフレ率 が1997年の統計開始以来で最高なった後で、エコノミストらは1月 にインフレがさらに加速したと見込んでいる。英国は9日に2034年 償還の国債を20億ポンド入札する。イングランド銀は先週、資産買 い取りプログラムを休止した。

RBCキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、リチャー ド・マクガイアー氏(ロンドン在勤)は「多数の市場関係者がインフレ に対する懸念を募らせている」と述べ、相場下落については 「イング ラン銀が量的緩和で一線を画したことからそれほど驚きではない。少な くとも現時点では、市場はやや好ましくない供給面での問題にさらされ ている」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時45分現在、10年債利回りは前週末比7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.95%。同国債 (表面利率4.5%、2019年3月償還)価格は0.52ポイント下げ

104.18。2年債利回りは1.19%と、前週末から6bp上昇した。

イングランド銀は四半期物価報告を10日に発表する。英政府統 計局(ONS)が先月19日発表した12月のインフレ率は2.9%だ った。5日発表の生産者物価指数統計では、1月の生産者水準での出荷 価格が前年同月比で08年以来最大の上昇となった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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