中国:メラミン汚染粉ミルクをリコール-廃棄せずに使い回し

中国で有害物質メラミンの混入した 170トン以上の粉ミルクがリコールされた。2008年に回収された汚染 粉ミルクが、廃棄されずに再び市場に流通していたことが当局の調べで 明らかになった。

チャイナ・デーリーが地方自治体の情報を基に報じたところでは、 寧夏天天乳業が164トン超の汚染粉ミルクを包装し直して販売してい たことが警察の取り調べで明らかになり、同工場が閉鎖された。2008 年にリコールされた汚染粉ミルク約170トンが、廃棄されずに債務返 済として天天乳業に渡ったもようだ。入手先は明らかになっていない。

政府の発表によると、2008年には汚染粉ミルクにより少なくとも 6人の乳幼児が死亡、約30万人が健康被害を受けた。今回のリコール で乳製品業界の信頼回復に向けた中国の努力が台無しになった格好だ。 ケラー・アンド・ヘックマン法律事務所のマネジングパートナー、ジョ ン・エルドレッド氏(上海在勤)は、天天乳業の閉鎖は中国における法 的執行能力の弱さを浮き彫りにしているとの見解を示した。

エルドレッド氏は、少しでもメラミン汚染の疑いのある粉ミルク は「リコールし、他製品と分けて廃棄すべきだった」とし、今回の事 件は、企業による商品検査体制がいまだに整備されていないことを示 していると指摘した。

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